高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

野菜ペースト

この夏に入るあたりから、我が家では私と奥さまの料理配分が少し変わった。

 

これまで「9:1」か「8:2」ぐらいで私が作ることが多かったのだが、最近では「5:5」かヘタをしたら「4:6」ぐらいで奥さまが作ってくれることが多くなった。

 

料理以外の家事はほとんど奥さまがやってくれているのであまり料理を作っていただくのは心苦しい面もあるのだが、もともと一人暮らしの長い私だ、お手伝いできる家事は沢山ある。バランスを取りながら、奥さまの負担にならないよう気を付けたい。

 

 

ところで、今みたいに料理の配分がほぼ同じになると、いま冷蔵庫の中に何があるのか、分からなくなることがある。これまでフツーに前夜の料理を振り返って冷蔵庫の中のストックを思い描くことができたのとは違い、「昨日の晩は奥さまが作ってくれたし、冷蔵庫の中に何があるんだろう?」と。

買出しに行く前に確認すれば済むことなのだが、なかなか以前の癖が抜けないらしく、スーパーに到着してから「あれ?」となることが多い。

 

で、先日たまたま買出しに行ったとき、野菜を買うにあたって分からなくなった。

「あれ? 冷蔵庫にグリーンリーフってあったっけ?」と。

 

分からないなら買わなければいい・・・とはいかない。もし買わずに帰ってきてやはりなかったという場合、再びスーパーまで買出しに行かなければならない。それは面倒くさい。よって、迷っても買わざるを得ない。

 

で、結果・・・

 

帰宅したところ、冷蔵庫には昨日買ったばかりと思しき新鮮なグリーンリーフが。

 

これ、けっこうなボリュームだ。

 

いつもサラダに使うとはいえ、ひとつの束を消費するまでに3日か4日はかかる。

 

しかも我々は「毎日かならず食事を家で摂る」というスタンスを理想としつつも、どうしても外食が間に入ったりもする。となると、ひとつの束をなくすのに1週間近くを擁する事態に。

 

そんな状態にもかかわらず、私はもうひと束、新鮮なグリーンリーフを追加購入してしまったわけだ。

 

さて、どうしたものか・・・

 

案の定、最初に奥さまが買ってくれたグリーンリーフは1週間近く冷蔵庫に君臨。

私の買ったグリーンリーフも手つかずのままに鎮座。なかなか減ってくれない。

 

次第に新鮮さを失っていくグリーンリーフ。しかも、先日からは奥さまと松本市に旅行に行ったりもして、ますます消費ペースは落ちるばかり。

 

しかし「ただの葉っぱ」をどうやって消費すればいいものやら・・・

 

なかなか思いつかない。

 

 

そんなこんなで、今夜ついに作ってみた。

 

野菜ペーストを。

 

 

野菜ペースト。作るのは簡単だ。葉っぱを水洗いして塩と少量の水を加えてフードプロセッサーやミキサーでペースト状にすればオシマイ。

 

ただ、その後のアレンジをどうするべきか・・・ちょっと迷う。

 

 

最も簡単なのはスープにしてしまうこと。次に簡単なのはパスタのソースにする。リゾットにも行けるらしい。ドレッシングという手もあるのだが、それだとやっぱりあんまり減らすことができない。すでに充分すぎるほど古びてしまったグリーンリーフだ、さっさと消費したい。

 

 

そんなわけで、今夜は野菜ペーストのスープに決定。

 

鶏肉と玉ねぎを炒め、野菜ペーストと水、胡椒、コンソメ、にんにく、バターを加えて煮込む。それだけ。

 

あら、簡単じゃん。

 

さっさと作ればよかったのに・・・

 

いやね、料理ってその時の瞬発力が大事じゃない?

 

「さあ、作ろう!」と思った時はすぐに作れるが、「なに作ろうかなぁ・・・」とか考えている時はなかなか動き出せない。

 

 

そんなこんなで、なかなか消費できなかったグリーンリーフは、無事にペーストとなって消費されましたとさ、めでたしめでたし。

 

 

それでは皆さま、お疲れさまでした!