高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

料理撮影の意味

さて、最初に断っておくが、今日は愚痴だ。悪口だ。ネガティブ発言だ。

よって、日々健全に生きているかたは読まない方がいい。文句ばっかりだから。

 

今日、料理撮影でとある店舗に出向いた。

 

フードデリバリーサービスのカタログ撮影だ。

 

店に着いて三脚などの準備をしていた。

責任者と思しき男性がきて、メニュー表を私に見せつつ、撮影する料理を示していった。

 

了解しつつ、準備を整えた。もう、いつでも撮影OK。「準備できました。いつでも撮影できますので、よろしくお願いします!」

 

店員は厨房に消えた。

 

私は料理の登場を待ちつつ、その場に待機。

 

 

10分経過。

 

なかなか料理が出てこない。

 

まぁ、午前11時、お昼前の準備に忙しいのだろう。

 

 

20分経過。

 

まだ何も出てこない。

 

 

え? カレーって、そんなに手間のかかるモノ?

そりゃイチから作ってれば時間は必要だが、それこそもうすぐお昼時、逆に大丈夫なの、それで?

 

 

30分経過。

 

 

何も出てこない…

 

 

オマケに途中で来店したお客さんに、フツーにカレーを出していた。

 

 

え? 全部の料理をまとめて出してくるつもりなの? 面倒くさいからひとつずつ出来たモノから持ってきてくれないかな?

 

で、厨房を覗いてみた。

 

店員さんに質問。「いくつか出来上がってる料理はありますか? 順番に持ってきていただきたいんですけど…」

 

 

店員さんが出てきた。そして言った。

「メニュー表に載ってる写真を撮れないんですか?」と…

 

 

 

ん?

 

メニュー表に載ってる写真を撮れないんですか?

 

 

 

たしかに、A3サイズぐらいのラミネート加工を施されたメニュー表には、9種類ほどのカレーの写真が載っていた。そして、たしかに最初にこのメニュー表を私に見せながら「これとこれとこれ」と、店主が言っていた。

 

 

え? 「これとこれとこれ」って、そのままの意味? 「これとこれとこれ」の料理を用意するからその写真を撮って、という意味ではなく、メニュー表に載ってる写真の「これとこれとこれ」を撮ってくれって意味?

 

 

なかなか理解が追いつかない。

 

何を言ってるんだ、このひと?

 

 

私は料理を撮影してくれという話で伺っている。出てきた料理をどんなふうに美味しそうに見せられるか、それをずっと頭の中で考えながら伺っている。薄暗い店内だろうが、狭苦しい店内だろうが、たいして区別のつかないツマラナイ料理だろうが、撮るからにはカッコよく撮りたいと思って伺っている。

 

その私に、素人がスマホで撮影した挙げ句にメニュー表に載せているような写真の写真を撮れだと?

 

 

馬鹿なんですか?

いや、馬鹿だろ。というか、失礼だろホント。

 

 

なに、この店?

 

やる気あるの?

 

 

ちょっと、久しぶりにアタマにきた。

 

 

最終的に、メニュー表では写真は撮れないことを告げ、カレーひと品のみ、実物を用意してもらって撮影した。

 

どうやらひとつのカレーの写真でその他のカレーすべての写真も兼ねるつもりみたいだ。

 

そりゃね、食品ロスの問題もある。撮影のためだけに何十品も用意するのも負担なのは分かる。

だが、それを踏まえて依頼してるんじゃないの?

そこ、キチンと負担しないとキチンとした写真なんて撮れないんですけど…

 

だいたい、多くのお店はその負担を軽減すべく色々と工夫しながら、たとえば常連さんに声をかけていて、撮影が終わったものを皆で食べるとか、スタッフ間でまかないとして食べるとか、場合によってはカメラマンである私にお土産として持ち帰らせてくださるとか、そうやって無駄をなくそうとしている。そんな中、いっさいの料理も用意せず、メニュー表の写真の写真…

 

ふざけんなよ、ホント。

 

 

こんな無礼な扱いを受けたのは初めてだったので、かなり頭にきた。まぁ、私は仲介企業さんからギャラをいただくから別にたいした撮影ができなくても問題ないっていや問題ないんだけどね、やっぱり心情としてお仕事をまわしてもらったからにはキチンとした撮影がしたかった…

 

というわけで、今日はひたすら愚痴を書きまくってしまった。なんなんだよ、ホント。

 

やれやれ…

 

 

そんな1日でした。

 

はい、それでは皆さま、お疲れさまでした!