高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

昨日の反省

さて、昨日は自由が丘のラ・ヴィータという、イタリアの偽物みたいな商業施設で撮影を行ったのだが、あいにくの土砂降り。

 

色味としてそれなりに使える場所、との認識だったのだが、そもそものロケ地の選択から失敗だった。

 

最大の誤算は、雨をしのげる場所がほぼ皆無だったということ。撮影の準備をする時点で傘をさしたままで行わなければならなかった。当然、荷物を地面に置くこともできない。

商業施設という時点で、コインロッカーぐらいはあると思っていたので、自分の荷物とモデルさんの荷物を肩にかけたまま、傘も持った状態でカメラをかまえることに。

これで完全に、自由なアングルが難しくなった。

 

さらに誤算だったのは、中途半端な電飾。

夜間の撮影ならばそれなりの効果は期待できたのかもしれないが、たんにぐるぐる巻にされたコードと豆電球がごちゃごちゃと写り込んでしまい、なかなかキビシイ状態。

 

かなり手こずった。

 

まぁ今回はロケハンもしていない状態での、言ってみればぶっつけ本番みたいな撮影なので、失敗する時はこんなもんだろう、との思いもあるが、せっかくモデルさんにも協力いただいていたので、もう少しキチンとした撮影を行いたかった。

 

そして昨日イチバン戸惑ったのは、なんといっても「何処を見てもまったく『絵』として想い描けなかった」ということ。

 

これにはいささか焦った。

 

フツーどんな場所で撮影するにしても、うろうろしている中で、「ああ、ここならこんな『絵』になるな」と想い描けるポイントに出くわす。

しかし、昨日はまったくそんな瞬間がなく、撮っても撮ってもただの記念撮影をしているような感覚しか得られなかった。こんな経験は正直初めてで、どうしたものかと途方に暮れた。

 

まぁ最終的には多少のカットは残せたが、何はともあれ初めての経験だ。貴重な体験といってもいい。

 

悪条件って、重なるとこんなにタイヘンなんだ、というベンキョーにもなった。

 

来週、海浜幕張での撮影のほかに、奥多摩秘境駅白丸駅に出向く予定である。海浜幕張は馴染み深い場所なので問題はないだろうが、白丸駅は初めての場所だ。もともと秘境駅には興味があったのだが、なかなか機会がなかった。今回は私の理想のモデルである神田美和さんにご協力いただく。

まぁ、そうそうあることではないが、わざわざ出向いた挙げ句に何も思い描けない、なんて事態に直面しないことを祈る。

 

あ、昨日の写真…まだ出来てないです。先日の、初台でのお仕事分を納品したところでチカラ尽きました。明日には載せられるかなぁ…でも、ホントそこまで大したカットではないので、あまり期待しないでお待ちくださいませ。モデルのHarun@さんだけアップにして鑑賞すれば、それはそれで癒やされるかもしれませんが…

 

とりあえずそんな感じ。

 

いま、スタジオからの帰り道です。

それでは皆さま、お疲れさまでした!