高北謙一郎の「物語の種」

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ひさびさのCDアルバム

この前、長野県の松本市に奥さまと旅行にいったことはコチラでも書かせていただいたが、その際、街中をぶらぶらしている時に見つけた中古CD屋さんにふらりと立ち寄った。

 

狭い店内には何万枚にも及ぶであろうCDの数々。棚に入りきらなくなったCDが段ボール箱に詰め込まれ、私の顔の高さぐらいまで床に積み上げられていた。

 

狭いのに、さらに狭い。

 

そんな中を奥さまも私もうろうろ・・・

 

奥さまはけっこう沢山買っていたが、私はそこまで惹かれるアルバムが見つからず早々に店の隅に。

 

が、しかし、その店の隅に積み上げられた段ボール箱の中に、ちょうどよく興味を惹かれるアルバムを見つけるのだから面白い。

 

 

 

もう10年以上前のアルバムだが、当時売り出し中だったトランぺッターのファブリッツォ・ボッソが参加しているクインテットのアルバムだった。

 

当時も買おうかなぁ、とか考えてはいたのだが、どちらかといえばサックスの参加していないカルテットだったら買いたかったなぁ、なんて思いながら当時はけっきょく購入には至らず、そのまま記憶から忘れ去られていた。

 

それでも何となくアルバムジャケットの写真は印象に残っていて、段ボール箱の中にそれを見つけた瞬間、「あ、これは買いだ!」と、引っ張り出した次第。

 

中古なんで盤の状態とかも気になるところだが、評価としては「AB」・・・多少の傷はあるが問題あるレベルではない、とのこと。そしてその値段はナント、300円!!

 

なら、ぜったい買いだろう、これは。

 

そんなわけで、松本旅行での私の唯一のお土産はこのアルバムだった。

 

思えば今回の旅行は音楽づいていた。

もともとの旅行目的が清塚信也さんのコンサートを聴くためだったり、その日の松本市ではジャズフェスをやっていたり、実は2日目の中町通りでは小さなお店でやっていた三味線の演奏に耳を傾けたり・・・そして最後は奥さまが駅のピアノを弾いてくれたり・・・お土産の品としては何だかんだで旅を象徴するものになったと思っている。

 

そしてそのアルバムを今も部屋で聴いているが、50年代のアメリカで主流だったバップ~ハードバップ系の音楽を独自に発展させてきたヨーロッパのジャズ、という感じ。カッコいい。ひとりで盛り上がっているところ。

 

掘り出し物、というほどマイナーではないが、個人的には掘り出し物だ。

これを聴きながら旅の景色を思い出せるのは、なんだか楽しい。

 

 

それでは皆さま、お疲れさまでした。