高北謙一郎の「物語の種」

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On A Slow Boat To China

 

 昨日たまたま引っ張り出してきたアルバムの中に『On A Slow Boat To China』というスタンダード曲が入っていた。

 

「中国行きの船に乗って、君をじっくり口説きたい」とかなんとか、そんな意味のお気楽な曲だが、「そもそも自分と一緒に中国行きの船に乗ってくれるような女性はもはや口説く必要もなく君のことが好きなんじゃないのか?」なんてツッコミは無粋ってもんだ。

 

ゆったりのんびり、波の揺れを感じるように、おおらかなイメージで演奏されることの多い曲である。

 

昨日のROMANO RICCIADRIのアルバムも明るく楽しい演奏でお勧めだったのだが(音源が見つからなず申し訳ない)、ちょいと部屋のアルバムストックを引っ張り出してみると、まぁあるわあるわ・・・さすがに人気のスタンダードソングなのね。

 

 

 

まったくもって名演というわけではないが、ちょっと意表を衝いたラテンアレンジのベイ・シューの曲が印象に残った。

 

もともとベイ・シューが中国のjazzヴォーカリストということもあって、聴く側の先入観というか期待感というか、ヘンな先行イメージをもって聴いてしまうのだが、そんな予想を見事に裏切る展開かと思う。しかも結構ハイテンポだし・・・

 

逆に、本当にゆったりのんびり、といった演奏はエディ・ヒギンズトリオとスコット・ハミルトンのアルバムだろうか。

 

 

中国行きのスローボート

中国行きのスローボート

  • Eddie Higgins & Scott Hamilton
  • ジャズ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 国内盤、しかも当時の人気ピアニストとサックス奏者の共演企画盤の第3弾、ということもあり、わりと「二番煎じ、三番煎じ」みたいな扱いを受けることも多いのだが、こちらのアルバム、けっこう良い演奏が続く。

 

 

 

最後に、「ここに入っていたら最高だったのになぁ」というアルバム。

 

The Music of Duke Ellington

The Music of Duke Ellington

 

 

船の上でのライブ演奏盤だ。

 

が、このアルバムには『On A Slow Boat To China』は入っていない。

 

おいおい、ここで入れないでどうすんだよ?

 

とか思うのだが、何しろアルバムのテーマがセロニアス・モンクソングブック的な面が強く押し出されていたので(貼り付けた画像はエリントンのソングブックみたいだが)、なかなか気軽におおらかなスタンダードを入れるのは難しかったのかもしれない。

 

 

とはいえ、やっぱり入れて欲しかったなぁ・・・

 

誰か、船上ライブ盤で演奏していないかなぁ・・・

 

 

もしご存知のかたがいらっしゃったら教えてください。

 

 

そんな感じ。

 

今日も朝帰りからの午前睡眠、途中でちょこちょこ作業して二度寝。いま起きました。

なんとなくボンヤリしながら、そろそろ晩ごはんの買い出しに。今夜はお仕事ないし、ゆったり過ごします。

 

それでは皆さま、お疲れさまでした!