濱野由佳さん
さて、昨日お話した私の友人でありピアニストだ。
お名前は濱野由佳さん。
私も以前くらしていた千葉県の野田市を中心に演奏活動を行っている。
以前から、彼女の雑食性にとても惹かれている。
ジャンルレスなピアノだ。そして、その演奏空間を幸福感で満たす才能が凄い。
明らかに録音よりもライブで聴くべきピアノ。
彼女が定期的に演奏しているレストランには、むかし友人と毎月のように通っていた。
ガヤガヤとした店の雑音やお客さんの会話、すべてが彼女の演奏のひとつの要素として混じり合っていた。けっしてお客さんを巻き込んでしまうような押しつけがましさはなく、素晴らしく空間に溶け込んでいるのが印象的だった。
勝手な妄想を膨らませる。
古い掘っ立て小屋みたいな場所があるとしよう。小さなサーカスのテントみたいな空間を思い浮かべて欲しい。もちろん観客席なんて大層なものはなく、剥き出しの地面に立食用のテーブルが数脚。陽気な酔っ払いやポーカーに興じるおとこたち。
そんな空間の真ん中に、白いグランドピアノ。
そんな場末の雰囲気も、彼女が演奏すればたちまち幸福な空間になる。雑多で猥雑な空気はそのままに、でも確実に浄化された空間に変わる。
と、そんなチカラがあると、私は勝手に思っている。
そんな場所を作り上げて撮影したいなぁ・・・誰か、作ってくれないかなぁ・・・誰かパトロン、探そうかなぁ…
それとは別に、以前チェリストの新倉瞳さんと写真家の山岸伸さんが企画したコンサート&写真展みたいなものがあったが、あれと似た企画ならご一緒できるかもしれない。
ちょっとやってみようかなぁ・・・まずは作品を増やすことにしよう。
今後、お互いのタイミングが合うようなら、また撮影させてもらいたいと思う。