高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

写真教室

実は昨日、都内で行われたフォトスクールの体験講座みたいなものを受けてきた。

 

まぁ、今さらといえば今さらだが、何かしら知らないことや気づかなかったこと等を指摘してもらえたらな、との思いがあった。

 

レッスンは1時間半。20人弱の受講者が集まった。

2人~3人がテーブルにわかれて座り、ひとつのグループとして動く。

 

進め方としては座学ではなく、体験型のレッスンだ。

 

最初にバストアップの写真をふだん自分たちが撮っているように撮ってみよう、との指示が出た。ただし「安定感があってスッキリとした写真」とのテーマでの撮影だ。

テーブルでご一緒だった参加者同士、それぞれに被写体となりカメラマンとなる、というカタチ。私のグループはぜんぶで3人だったが、それなりに和気あいあいと楽しむことができてありがたかった。

 

バストアップとはいえ、「安定感があってスッキリ」とさせるなら、敢えて横アングルに構えてみよう。スッキリさせるなら壁は真っ白だし、余白を多めにしよう・・・そんな発想で撮影してみた。

 

しかし、撮り終えて席に戻ると、先生役のカメラマンさんからは「バストアップで安定感があってスッキリした写真を撮るなら証明写真のように撮るのがイチバン」とのお話。で、「じゃあ、今度はそれを意識して撮影してみましょう。劇的に変わるはずです」

 

・・・いやいや、最初に「証明写真のように撮って」と言われればそう撮るんだけど…

 

ちょっと不満を覚えつつも、さっさと切り替える。

 

こんどは「全身のカットを入れてみましょう」とのこと。

 

ふたたびテーブルのメンバーでお互いを撮影。今度はあまり考え過ぎず、真正面、ど真ん中で撮影。高さとしては被写体よりはやや低くなる位置で、体のバランスが崩れないように撮影。が・・・

 

「全身のカットは出来るだけ低い位置からが良い。できれば地面に座り込んでしまうぐらいが良い。しゃがんでの撮影だと被写体の腰のあたりが強調されるのでよくない」と。

 

 

・・・いやいやいや、ファッション系の撮影ならたしかに寝転ぶぐらいの位置で撮影もするが、一般的な撮影でそこまでするのは逆に不自然では? 腰の位置が強調されるといっても、絞りがF3~4ぐらいで撮らないと薄暗いような部屋だったら、そもそも顔の位置にピントを合わせているんだし、腰は強調されないと思うよ? なんてことを考えつつも、再度、こんどは低い位置から撮る。

 

「ほら、変わったでしょう?」

 

・・・う~ん、最初にキチンと撮影意図を伝えたうえでのアドバイスなら「変わった」ことを素直に認められるけど、ただ漠然と「撮れ」と言った後、「こうやるのが正しい」と言われてもねぇ・・・なかなか「はいそうですか」とはいかないのだよ。

 

けっきょくレッスンはそれだけ。あとはスクールに入る特典を長々と説明されて終わった。

 

あんまり役には立たなかったかなぁ・・・まぁ、カメラを触り始めたばかり、という受講生もけっこういたし、そもそも初心者コースみたいなものの体験版なんだから、あまりごちゃごちゃ複雑なことを説明するわけにもいかないだろうし、シンプルに突き詰めて話すなら先生役のかたが言っていることで間違いではないとは思う。

 

でもねぇ・・・って感じ。

 

まっとうなスクールって私も行ったことはないんでちょっと興味深い世界ではある。そのうち何かしら教わることがあったらいいな、とも思う。まぁ、まだちょっと先の話かな。そんなことを思いつつ、ぶらぶらと家路に就いた寒い1日でしたとさ。

 

オシマイ。