高北謙一郎の「物語の種」

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ストロボ

すっかり忘れていた。というぐらい以前に修理に出していたストロボがようやく引き取り可能になったらしい。そんな連絡を今日いただいた。

 

引き換え伝票を見たら10月の18日。いやはや、長期入院であった。

 

とはいえ、実をいうともう、私が連れて行ったストロボではない。

 

先月、私がストロボの修理をして数日後、富士フィルムのカスタマーセンターから連絡があった。「現在、部品が手に入らない状態です」と。

 

で、代替え案として提示されたのが、「修理代としては9020円なのですが、このお値段で新品と交換というのはいかがでしょう?」というものだった。

 

はい、別に入院させたとはいえ、その個体に特別な思い入れがあるわけではなかったので、私はあっさりとヤツを裏切った。「ええ、新品に交換していただけるならその方がありがたいです。ぜひ、よろしくお願いいたします」

 

思えば、その時ヤツの逆鱗に触れてしまったのだと思う。いわゆる、呪いが発動されたのだ。

 

ふたたび数日後。カスタマーセンターから連絡があった。

 

「スイマセン。新品、今日こちらに届いたのですが、動作確認の段階でどうも不具合が見つかってしまったらしく、また新しい品が入るまで、しばらくお待ちいただけますか?」

 

いやはや、モノの呪いとは恐ろしいものである。

 

この間2回、私は結婚式の二次会の撮影をストロボ1台で乗り切らなければならなかった。まぁ、別になければないでなんとかなるのだが、いつも2台持っていると、いささか心細いものである。もし、今こいつが故障しちまったらどうしようか、と・・・。

 

そんなこんなで、今度の週末は久々に撮影が入っておらず、内心で安堵していたのだ。

 

 

まぁ、何はともあれ今度こそキチンとした品物が入荷したらしい。

 

明日の午前中にでも引き取りに行けたらいいな。そんなことを思いつつ、古いストロボの冥福を祈るのだった。