高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

夏空

今日の日中、さいたま市はすっかり夏空だった。

ということで、暑すぎ。

洗濯物の乾きがスゴイ!

ほとんどミイラみたいになっていた…。

 

 

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夏空 photo by takakita

 

 

ところで、夏の雲って何故、いかにも「夏の雲」って姿をしているのだろうか? 

積乱雲みたいなモクモクな雲なら確かに分かりやすいのだが、フツーの雲でも、ふと遠くの空を見た時とかに「あぁ夏の雲だなぁ」と、すぐに分かる。

ちょっと不思議。

 

 

 

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夏空 photo by takakita

 

 

白が白さを増し、影の部分とのコントラストが強い感じ。背景の空の青さもあるのかなぁ…。

 

 

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夏空 photo by takakita

 

それにしても強烈な陽射し。これで、このあと台風がやってくるとか、なかなか信じがたいね。

 

 

ところで、色々な文章を読みあさっていると、ときどきお気に入りのフレーズに出くわすことがある。

 

「泣きたくなるほど空の青いところだ」

というフレーズに出会ったのは、ダイアナ・クラールの遥かむかしのアルバム、「オール・フォー・ユー」のライナーノーツだった。

 

オール・フォー・ユー~ナット・キング・コール・トリオに捧ぐ

オール・フォー・ユー~ナット・キング・コール・トリオに捧ぐ

 

 

今や大物感じゅうぶんの彼女だが、この頃はまだデビューして数年、売り出し中のヴォーカリストだった。

そのライナーノーツの中で、彼女の出身地であるカナダのナナイモという小さな町のことについて表した言葉が、「泣きたくなるほど空の青いところだ」というフレーズ。

 

印象的であり、同時に、これまで私が夏の空に感じていた印象を完璧なまでに言葉にしてくれたと思う。

 

子どものころからずっと眺めてきた空の青さは、いつも私をほんの少しだけ、泣きたい気分にさせた。

 

それまでダイアナ・クラールの歌声にも演奏にも、まったく青空を感じることはなかったが、以来そのウラにある空の青さを思い浮かべながら、彼女の音楽を聴くようになった。

ちょうど夜の裏側に青い空があるのと同じように。

 

 

…なんだか、エラくカッコいいな、今日の私は。きっと、夏空を眺めて少し泣きたくなったからさ!