高北謙一郎の「物語の種」

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ハクジュホール

 

サテ、昨日は奥さまと一緒に代々木公園近くのハクジュホールに遊びに行ってきた。

 

 

瞳 写×音|ハクジュホール

 

 

写真家の山岸伸さんと佐藤倫子さん、チェロの新倉瞳さんとアコーディオンの佐藤芳明さん、つまりは写真と音楽のコラボレーション企画というわけだ。

 

 

この企画、個人的にとても興味があった。

私が文章と写真をメインにしていること、奥さまを含めて私の周りには演奏活動に携わる人がたくさんいること、前々から何か企画したいな、とは考えていたこと…その具体的なカタチとして参考になりそうかな、と…。

 

 

MICHIKO 2018 ワタシテキ――佐藤倫子写真集

MICHIKO 2018 ワタシテキ――佐藤倫子写真集

 

 

ふたりの写真家が1年間かけてふたりの音楽家を撮影し、その写真とともにコンサートを行う。企画の主旨はそんな感じ。

 

 

とはいえハクジュホール、規模がデカイ。

 

フツーに写真を展示したのではまともに見ることはムズカシイ。

 

そんなわけで、ステージ後方でのスクリーンによる映像展示。

 

見やすい。

 

本物のプリントも、数点だがロビーの方に展示してあって、個人的にはお目当ての作品を観ることが出来て満足。

 

 

新倉 瞳with佐藤卓史 俊英たちの瞬間(とき)

新倉 瞳with佐藤卓史 俊英たちの瞬間(とき)

 

 

山岸さんのポートレートはあからさまな作為がなく、とても自然なライティングなのにどこかドラマチックで、むかしから好きな写真が多い。今回も、とてもうつくしい写真を堪能させていただいた。

 

そしてもうひとりの写真家、佐藤倫子さん。山岸さん自身もおっしゃっていたが、山岸さんのポートレート作品だけよりも、佐藤さんの作品が入ることで、アート的な要素が増した印象。

 

演奏が始まる前、お二人の写真家によるちょっとしたトークタイムがあり、ウラ話的なネタも聞くことができて楽しかった。

 

 

Cinq Lignes

Cinq Lignes

 
人生のメリーゴーランド

人生のメリーゴーランド

 

 

 

そして本番、演奏と写真。ステージ上での演奏と同時に、背後のスクリーンに写真が掲示されていく。大きな画面でのスライドショーとともに聴く生演奏、といった感じかな。

 

あるいは、昔々のサイレント映画のイメージだろうか。音のない映像に合わせて、その場で音楽家が演奏している感じ。

 

 

演奏も、クラシックのみならず、様々な要素のジャンルが入り混ざったステージでとても楽しめた。正直、新倉瞳さんのことは存じておらず、今回は山岸さんの名前でチケットを購入したのだが、別の機会かあればまた聴きに行きたい。

 

 

 

 もう少しホール全体を使ったプロジェクションマッピング的な演出があっても良いように思った部分もあったが、なんだかんだで「落ち着いてゆっくり楽しみたい」という多くのお客さんにとっては最適な演出だったのではないだろうか。

 

全体的にクリエイティブな「刺激」よりは、リラックスした「癒し」をもらったイベントでした。

 

何はともあれ、奥さまと楽しい時間を過ごせた。ありがとうございました。