高北謙一郎の「物語の種」

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アファナシエフのベートーヴェン

はい、せっかく車が治ったので、昨日は少しドライブを楽しんだ。

 

というわけで、久々の音楽ネタ。

 

 

昨日のドライブのお供は、なんとベートーヴェン

 

おそらく、私が初めて個人として認識したクラシックの作曲家であり演奏家だ。

 

 

ベートーヴェン:悲愴・月光・熱情

ベートーヴェン:悲愴・月光・熱情

 

 

 

いや、もしかするとベートーヴェンうんぬんではないのかもしれない。この、アファナシエフというピアニストこそが、私が初めて個人として認識したクラシックのピアニストといえるのかも、しれない。

 

なにしろね、音がカッコいいのだよ。ネットとかでマニアックな情報を拾い集めると、その「遅いテンポ」ばかりが取りざたされている。実際、初めて奥さまが彼の演奏を聴いた時も「すごいゆっくり」とは言っていたから、日ごろからクラシックに馴染みのあるかたからすると、彼のピアノのテンポは「すごい遅い」ということになるのだろう。

 

しかし、私はクラシックにかんしては初心者だ。正しいテンポなんて分からない。

 

そんな私にとっての好きか嫌いかのポイントは、まさに単純。

 

「音がカッコいいかどうか」だ。

 

たぶんテンポが遅いが故に、しっかりひとつひとつの音が聴き取れるのかもしれない。

 

なにより彼の演奏には、クラシックではおよそ感じることのなかった「グルーヴ」がある。と、そう思うのだ。

 

テンポが速かろうが遅かろうが関係ない。音楽がグルーヴしている。これって、何故だかクラシックのピアニストからはあまり感じることがない。

 

しかしね、彼は違うのだ。明らかにグルーヴしている。下降するフレーズでは引きずり込まれるような感覚を抱く。潜伏するような低音からポンっと跳ねあがったときの解放感も気持ちいい。

 

 

ピアノ・ソナタ第8番ハ短調作品13「悲愴」 第2楽章

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ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調作品27の2「月光」 第2楽章

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ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調作品57「熱情」 第3楽章

ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調作品57「熱情」 第3楽章

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なんだこれ? すげーカッコいい!!

 

これが第一印象だ。

 

彼がいなければ、私は今ほどクラシックをフツーに聴ける人間になっていたかどうか、分からない。それぐらい影響力の強いピアニストだ。

 

 

 

 

シューベルト:ピアノ・ソナタ第18番

シューベルト:ピアノ・ソナタ第18番

 

 

 

そしてこの、

 

ふてぶてしい顔!

 

いい歳してこの

 

どアップ!!

 

 

…なんか好き(笑)。

 

 

そんなこんなで、昨日はドライブのお供にアファナシエフを連れ出した。大音量で聴くベートーヴェン、なかなか悪くない。「クラシックはどうも眠くなってしまう」というかた、渋滞のない田舎道で爽快に楽しむのは、アリだと思う。クラシック初心者としてオススメします。