ムーザ・ルバルツキーテ
先日、奥さまが購入していたCD。
国内盤ではないということもあって、私には皆目見当もつかないのだが、美しいピアノなのでちょっぴり調べてみた。
リトアニアの出身で、様々な音楽的な賞の受賞も果たしているようだが、どうやら国の政治的な問題で苦労してきたピアニストらしい。パスポートやビザも与えられず、しばらくは海外での演奏もままならなかったようだ。現在はパリに在住しているようで、健全な演奏活動が容認されていることを願うばかりである。
音楽的なハナシをしようと思ったのだが、正直クラシックサイドなので私にとっては専門外もいいところ。あまりコムズカシイことは分からない。感覚的な意見で言うのなら、冬の晴れた昼間に、ひとりで静かに聴きたい音楽である。横になって聴くにしても、うたた寝ではなく、あくまでも瞑想するかのように。もしも飲み物が必要なら、珈琲をブラックで。そんな雰囲気。伝わりにくいとは思うが…。
何はともあれ、私は冬の晴れた昼間、床に横になって聴いた。あまりに雰囲気がピッタリすぎて、音楽に耳を傾けている間、完全にボーっとしてしまった。
それにしても、いくつかのサイトでいくつかのレヴューを拝見させていただいたが、クラシック系で記事を書く方の耳の良さにもちょっとビビる。えっと…そんなにキチンと聴きとれるモノなの?
そういや、このCDを購入したお店に、相当なマニアらしきオジサマがいた。スタッフの女の子に、おそらくは検索不可能と思われる疑問をぶつけ、その検索に手間取っている間、ずっと専門的な話をしゃべりつづけていたオジサマ。
はっきりいって迷惑だからやめてくれ。
と、ハタから見ている私ですら思ったぐらいだから、被害者である女の子はお気の毒である。このお店、6フロアほどあってCDやレコードの他にも譜面や楽器も売っていたのだが、呆れたことにそのオジサマ、そちらのフロアで話すだけでは飽き足らず、また別のフロアでも女の子のスタッフをつかまえて話し込んでいた。いやはや…
ところでハナシは変わるが、そのお店で見つけた商品に、すごいモノがあった。
超薄型のノートパソコンみたいな端末(重量およそ600g)にデジタル化した楽譜を保存できるという優れモノ。約4000曲。ふたつの画面が見開きになっていて、ボタンや専門のペダルを使ってページをめくることもできる。
いつも奥さまが重たそうに沢山の楽譜を運んでいるのを見ている私からすれば、こやつは画期的だ。誕生日にでも買ってあげたいぐらいである。
と、思ったのだが値段が高すぎる。という問題に直面した。およそ20万ちかいのだ。
誕生日5年分ぐらいでのまとめ買いならオーケーだが、さすがにそれじゃ味気ない。安くなることを願うばかりである。あるいはその辺の竹やぶに…いや、なんでもない。
とりあえず今、貯金箱に100円玉を放り込んだことだけは書き記しておく。