christmas sings
タイトル、つづり、あってる?
サテ、敢えてクリスマスイブにクリスマスアルバムをご紹介。
巷がクリスマスムードに染まってくると、
なかなか一緒に盛り上がろう!
なんてことは言いにくい。
でもホントは盛り上がりたい。
というそのビミョーな心理。
そんなココロの隙間を埋めてくれるのがクリスマスアルバムだ。
と、勝手に思っている。
本来、クリスマスソングは歌詞に「クリスマス」と入っていなければ、充分すぎるほどカンペキなスタンダードに成りうる完成度を誇る名曲たちの宝庫だ。
だから、ある意味では1年の中でほんの限られた時期にしか聴いてもらえない、という点ではとても不遇な存在だ。
とはいえ12月26日になっても大音量でコヤツを聴いているのも可哀想なヒトみたいでちょっとムズカシイ。
ならば残すところ今日と明日しかないが、クリスマスアルバムに脚光をあてるのも悪くない。と、そんな使命感に駆られたわけだ。
前置き、長い…。
最近では、デュオ編成でのアルバムの紹介を続けているが、今日はホンの少しだけ設定を変える。
Ellen & Bernd Marquart Jazzlife - Christmas Songs -
- アーティスト: Ellen & Bernd Marquart Jazzlife
- 出版社/メーカー: Marquart Music
- 発売日: 2018/05/01
- メディア: MP3 ダウンロード
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はい、またまた硬派ジャズマニアのオジサマには鼻で笑われそうなオシャレなアルバム。
あ、別にマニアのオジサマたちを嫌っているわけではない。ただ、硬派の方々はご自分の知識の豊富さを絶対的なモノとして意見を述べられるが、軟派は軟派でけっこう侮りがたい情報網を持っているんだよ。ということをお知らせしておく。
彼らは硬派も知った上で軟派を選んでいる。なんて可能性を、もう少し考慮ねがいたい。
それはともかくこのジャケット、ステキではないか? 数年前に私が購入にいたったのは、間違いなくこのジャケ写のチカラ。
編成としてはベースとドラムスも加わるが、リーダーは夫婦。奥さまのellenがピアノとヴォーカルを担当。弾き語りスタイル。旦那さまがトランペット。
この曲がね、良いんだ。
ラスト、ellenのヴォーカルがうつくしい。伸びやかで、透明感があって…。
旦那さまのberndのトランペットも、ちょっと寂しさを内包した個人的に最も好きなタイプの演奏。
意表をついて彼らはドイツのユニットだが、本国では人気があるらしい。
もともとはジャズボッサ系のアルバムでカルト的なファンを獲得していたようだが、このクリスマスアルバムあたりからさまざまなコンセプトでアルバムを作っている。近年では本当に夫婦ふたりだけでのデュオアルバムも作成しているらしい。
売れ線、走りまくりの感じだ。
けっきょく、クリスマスと同じ。
おおっぴらにファンとは公言しにくいが、でも本当はちょっと好き。みたいな存在。
こういったデュオが長く活躍できるドイツの音楽環境はスバラシイ。
日本も「売れ線ねらい」とヒット曲を軽んじるだけではなく、良いところは良いところとして認められるようになるといいな。
なんて、ぜったい国内の売れ線ヒット曲を褒めないだろう私が、自分のことを棚にあげて言ってみたわけである。
おしまい。