高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

厄日

昨日はあまり、いい日ではなかった。

朝は久々に車の渋滞に巻き込まれ、夜は久々にパンを焼くことに失敗した。そのうえ久々に原稿は1行も進まず…というか書いては消しを繰り返した挙げ句、むしろ後退。ろくなことがなかった。

 

と、そんな流れからイキナリではあるが、音楽アルバムのご紹介を。

 

なぜって、「何をやっても上手くいかない男の歌」が入っているから。

 

 

「Everything Happens To Me」…つづりに自信はないが、マット・デニスの名曲である。

いや、名曲というのはたしかだが、なかなか名曲とはいいにくい歌詞の曲だ。

 

何しろ出足から、「賭けてもいい、僕がゴルフにいけば必ず雨が降る」みたいなことを言い出す始末だから。

そのほか、「部屋でパーティなどしようものなら上の階から怒られる」、「流行りには乗り遅れない、ハシカにだってオタフクにだってなる」、「君にラブレターを送ったけど、着払いで帰ってきた返事にはサヨナラのひとこと」…とかなんとか。

 

いやはや、お気の毒である。

 

 

プレイズ・アンド・シングス

プレイズ・アンド・シングス

  • アーティスト: マット・デニス,ヴァージニア・マキシー,ジーン・イングルンド,マーク・バーネット
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2011/07/20
  • メディア: CD
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Everything Happens to Me

Everything Happens to Me

 

意外と歌モノのカバーが少なく、逆にインストゥルメンタルのカバーが多い。メロディそのものは美しいからかもしれない。

 

 

エヴリシング・ハプンズ・トゥ・ミー

エヴリシング・ハプンズ・トゥ・ミー

 
Celebrating the Music of Matt Dennis

Celebrating the Music of Matt Dennis

 

ヤン・ラングレンのピアノトリオのアルバムは持っているが、いまAmazonで検索して驚いた。ジャケットの写真、私の持っているモノはマット・デニスの写真なのだが、いつの間にやらヤン・ラングレン本人に差し換えられている。ラングレンの方がカッコいいからだろうか?

 

まぁ、それはともかくとして。

 

ろくなことがなかった日には、私はよくこの曲の入ったアルバムを引っ張り出す。イヤなことを笑いに変えてくれる魔法の曲だ。苦笑ていどだが…。

 

とはいえひとつ思い出した。以前この曲が入ったCDをプレイヤーに入れたら、CDが取り出せなくなったことがある。

 

取り出せなくなったこと自体が「ろくなことがない」ことのひとつとして考えられるのか、「まだまだこれからもろくなことがない日々が続くからそのままにしておけよ」、というマット・デニスからのメッセージなのか、その時はちょっと悩んだものである。

 

ちなみにその時は、プレイヤーの四隅のネジを外してパカッと分解してやった。そう、無理やりCDを取り出したのだ。

マット・デニスよ、そうそう毎日お世話にはなりたくないのだよ。