ペーパームーン
昨日、「Everything Happens To Me」というスタンダード曲をご紹介したので、ついでに今日は私のイチバン好きな曲を。
「It's only a paper moon」
古い古い映画、かと思いきや1973年のアメリカ映画。古い映画、ぐらいでいいかな。
73年の映画のクセに、敢えてのモノクロ。それが余計に古い映画という印象を与えているのだが、作品の舞台が世界恐慌時代ということ、あとは監督がモノクロの方が表現力が増すと考えたこと、等の理由で決まったらしい。
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まぁそんな時代背景やら高い志しやらのある作品ではあるが、決して暗くて重たい映画ではない。ちょっぴり切ないロマンチックコメディみたいなノリで、けっこう好きな作品だ。
そして、なによりここで使われている曲がステキ。作曲者はハロルド・アレン。曲そのものは1932年のモノ。こちらこそ古い古い曲。ナット・キング・コールの歌で有名になった。
私が初めてこの曲を聴いたのはローズマリー・クルーニーだったと思う。ジョン・ピザレリとのデュオ。
紙で作られた月も君さえ信じてくれたら本物になる…もうね、この歌詞が好き。あるわけねぇだろ、とか思いつつも、もしかしたら…なんて思える軽妙さと洒脱さがある。
ジャズを聞き始めたばかりのころは、とりあえずこの曲が入ってるCDは買う、と決めていた。まぁそれくらい、多くのミュージシャンにカバーされている名曲でもある。
…アルバム紹介もいいが、スタンダード紹介もアリだな。歌詞とか、久しぶりに調べてみたりするの、案外たのしい。
ときどき気が向いたら更新したいと思う。