コムズカシイふたりだけど、時どきカッコイイ
なんの脈絡もなく、気分的に今日はコレ。
ということで、音楽ネタ。
年の瀬感ゼロ。
- アーティスト: ケニー・バロン&レジーナ・カーター,ケニー・バロン,レジーナ・カーター
- 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
- 発売日: 2001/05/03
- メディア: CD
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いつも思うのだが、まったくもって最新アルバムではない。
ホント、気ままにご紹介しているだけなので、流行り廃りに敏感な方はご期待なさらずに。そもそもジャズというジャンルが、50年代以降まともに「流行った」なんて聞いたこともないが。
サテ、今日のふたりはピアノのケニー・バロンとヴァイオリンのレジーナ・カーター。
どちらももう少しミンナの聴きたがっている演奏をしてくれればありがたいのに。と、ミンナに思われているであろうふたりだが、その、ちょっとコムズカシイけどなんかスゴイっていうバランス感覚がどこか似ているふたりだからこそ、実現したデュオアルバムなんだと勝手に解釈している。
このアルバムはズバリ、1曲目、2曲目、9曲目(ちょっと間があく)。
この3曲さえあればもうあとはコムズカシかろうが駄作だろうが、どうでもいい。
3曲3回リピートでアルバムが終わってくれても別にかまわない。
4回リピートでもいい。
と、それはウソだが、それぐらいその3曲がスバラシイ。
はい、怒涛の3連発。
特にケニー・バロンは、その当時なにかが憑依したのではないかってぐらい凄みのある演奏をすることがあったが、ここでの3曲はスゴすぎ。というか実際のところ他の曲でもスゴい。まぁ結局は好みの問題です。
1曲目は「朝日のように爽やかに」という邦題のつけられたまったく爽やかさとは無縁のスタンダード。この曲はむかしからカッコイイ演奏が多い気がするが、今のところコヤツが極め付きかな。と。
2曲目は言わずと知れたスティングの名曲「フラジャイル」。ええ、スティング。大好き。なんだろうね、あの厳つい顔とインテリジェンスの絶妙な対比。声もいいし歌詞も知的。ケニー・バロンの伴奏で歌うスティングとか、聴いてみたいのだが…。
9曲目はウエイン・ショーターの名曲にしてスタンダード曲、「フットプリンツ」。ショーター自身がコムズカシイひとなんで、バロンとカーターのふたりとの相性がいいのは当たり前といえば当たり前。どこかケルト系の民族音楽っぽい雰囲気がやたらとカッコイイ。ここまでクオリティの高い曲は無印良品では聴けないだろう。って、なんで無印ってケルトっぽい音楽ながしてるとこが多いの?
なんか、ちゃんとライナーノーツっぽく書いちまった。いや、ちゃんとしているかはビミョーだが。
輸入盤で購入したこともあってあまりキチンとした情報がないんで、私の個人的な意見しか書きようがなかったというのがホントのところだが、当時のケニー・バロンは確かに素晴らしく、さまざまなミュージシャンのアルバムに参加していた。私も彼の名前をクレジットタイトルの中に見つけると、迷わず購入していたものだ。
そして彼は、むかしからデュオアルバムによく参加していた。
私にとって馴染みぶかいピアニストでもある。
2018年の時点ですでに75歳。
今後とも、多くの名盤を残してもらいたいものである。