高北謙一郎の「物語の種」

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世のなか総ツンツルテン時代

昨日、数年ぶりにズボンを購入した。以前はバカみたいに服を買っていたのだが、ここ数年はまったくといっていいほど買っていなかった。

 

正直、自分の服を買うより奥さまの服を買ってそれを着てもらう方が楽しい。見栄えの問題というか、その方がガッカリすることがない。そもそも私、鏡みるの、苦手…。

 

とはいえ、5月の誕生日に靴をプレゼントしてもらったこともあり、それに合う服を探していたのも事実。

で、2ヶ月近く「ああでもないこうでもない」とやっているうちに、第一候補だったものが半額以下に。「じゃあ買おうか」、と。

 

ちなみに、靴は茶色の革でスリッポンタイプ。とても歩きやすい。

 

ところで、もうスッカリ服は通販で買うという流れが世間的にも浸透しているように思うが、ここ数年の丈の短いズボンの流行は、そのことと無縁ではないのではないかと、密かに思っていたりする。裾あげ、けっこう面倒くさいから。

 

以前はフツーにウエストサイズの合ったものを買っても、裾にかんしては「殿様仕様」になっていた。あれ、引き摺らずに歩けるヤツなんているの? とか思っていたものだが、最近は自分の股下よりも5㎝は短い丈がカンタンに手に入る。ありがたいというより、やはりみんな面倒だったんじゃないのかな、裾あげ。

 

そんなこんなで、今回のズボンもくるぶし丈。私ももうこれ以上は背が伸びることもないだろうから、これ以上はツンツルテンになることもない。

 

あ、ちなみにツンツルテンとはどんな意味なのか、ちょっと調べてみた。

 

 

つんつるてんとは身長に対して短い丈の衣服や、そういった短い衣服を着ているさまをからかったり、自嘲する際に使う言葉である。つんつるてんの語源は丈が短いズボン(袴)は正しい寸法よりも上にあがることから、寸法が天に釣りあがる=寸釣天(つんつるてん)になったとされる。

http://zokugo-dict.com/18tu/tunturuten.htm

 

 

…とのことだ。

 

今やスーツでさえも丈の短いタイプをフツーに穿いている男性を見かける。

世のなか総ツンツルテン時代。

おそらく20年後ぐらい、そう若者たちから呼ばれることだろう。どこかちょっと、嘲笑を含んだ口調で。

 

 

そんな奇妙な時代の潮流に、めすらしく私も乗っかってしまったわけだ。

 

 

ついでにいっておくと、私の購入したズボンはヒッコリータイプの涼しげなもの。私に似合うかどうかはともかくとして、少なくとも私の靴にはバツグンに合う。

 

 

バディ・リー

バディ・リー

 

 

 

最近じゃ、どこに行くにも重たいカメラ機材持参で、どうしてもむさ苦しい感じでウロウロしてばかりだ。たまには手ぶらで涼しげな格好でもして、スマートに酔いつぶれたいものである。