高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

メンタルクリニック

実はおととい、メンタルクリニックに行ってみた。初めての体験だった。

 

前からどんなところなのか興味はあったのだが、まさか単なる好奇心で行くわけにもいかず、ずっと「縁のない場所」だったのだ。

 

 

が、最近ちょっとストレスが溜まっているのが自分でも認識できるほどになってきたので、「じゃあ、行ってみようか」と。

 

 

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ここでイチイチ細かい説明はしないが、例えば、世間一般でみればフツーのことが自分だけどうしても受け入れられない、なんてモノがあったらどうだろう?

 

こちらとしては「そんなことをしてしまったら人間としての尊厳を失う」ぐらいに思っているのに、相手からすると「ただのわがまま」ぐらいにしか思ってもらえないとしたら。

 

これ、けっこう面倒くさい。

 

そもそもの価値観がまるで違うのだから、歩み寄りがムズカシイのだ。

 

で、そんなこんなで精神的にくたびれた。

 

で、メンタルクリニックに行ってみた。

 

 

超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド

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まず、前日に電話で予約を取ったのだが、「優しい」というのが第一印象。やはり、色々と気遣いの必要なお仕事なのだろうと勝手に推察。

とはいえ、「なら電話は止めてネットで予約させてくれればいいのに」なんてことを思ってしまったりもしたが、そもそもメンタルクリニックとは、専門医との対話で成り立つものとも思える。こちらが話さなければ何も始まらない。そのあたりのことを踏まえての、あえての電話予約なのだろう。と、これもまた、勝手に推察。

 

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そして当日だ。やはり個室に通され、専門医を前に話をする。私としても、とりあえずまったく関係のない第3者に話を聞いてもらいたい、との思いがあったので、まぁよく喋る。喋りすぎだろってぐらいよく喋る。

 

問題点がハッキリしていること。解決したいとは思っていること。しかし、決裂するならそれも辞さないこと…けっきょく、最初から私の中でどうすべきか分かってはいるのだ。

ただ、決裂した場合のリスクやらを考えると、またそれがストレスになること、それでも私の側からその問題を受け入れることはないということ…話しているだけでがんじがらめだな、私。とか思いつつも、まぁとにかくたくさん喋って、その手の話なんてゴマンと聞いてきたであろう専門医から、何らかの言葉を得られれば…それが目的だったのかもしれない。

 

 

まず、専門医からは「薬などの投与によって問題を受け入れるという選択」について確認。

 

案外、コワイことをサラリと訊いてきた。

 

それって精神的な不快感や嫌悪感を薬などで抑制できるということなのだろうか? 

スゲーな、薬。

 

 

しかしそれはナシだ。そんなもので一時的に誤魔化したとしても、1度でもそれを受け入れてしまったという事実が残る以上、その問題は今よりも巨大なストレスと化す。後悔しか残らないだろう。

 

ということで、却下。

 

 

身体はトラウマを記録する――脳・心・体のつながりと回復のための手法

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けっきょくそうやって色々とお話していく中で、最終的には「診断書を出すのでそれを印籠として使う」…そんな感じに収まった。

 

まぁ収まるべき場所に収まった感じだが、診断書って、あんがい簡単にもらえるのね。

しかし、お話ししている間まるで作戦会議をしているようで楽しかった。いつの間にか、専門医と共謀して謀反を企てているみたいだった。

 

そう、けっきょくのところ、本来なら組むことのない誰かと妄想を膨らませつつ作戦を練る…ある種のストレス解消法と、言えなくもない。

 

言葉にすることの大切さ、そして言葉のチカラを改めて感じた。そんな1日だった。

 

 

あなたはあなたが使っている言葉でできている

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なんかたくさん喋った影響からか、たくさん書いてしまった。まぁ何はともあれ、「物事は何とかなるもんだよ」との希望は失っていないので、何とかなるんだろう。

 

それでは。