高北謙一郎の「物語の種」

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さくら撮影第9弾

さて、ここのところずっと続けてきたホンキのさくら撮影企画。

今シーズンのラストを飾るのは、けっこうなマイナーどころだ。

 

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南与野のさくら photo by takakita

 

さいたま市南与野駅から与野本町駅の間に流れる河川敷沿いのさくら。

 

国道17号線からひとつ奥に入り込む感じ。

河川敷沿いといってもその河川敷をほとんど歩くこともできないから、花見スポットとしてはあまりヒトも訪れない。

 

私も、たまたま奥さんが電車に乗ってた時に、「なんかキレイに咲いてる場所があるよ」とのことで、試しに訪ねてみた、という感じだ。

 

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南与野のさくら photo by takakita

 

前日に雨が降ったこともあり、空気が澄んでいた。川面にうつるさくらと空がうつくしい。朝の陽射しもバツグンに綺麗だった。

 

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南与野のさくら photo by takakita

 

コンディション的には最高の部類だろう。

 

住宅地にほど近い場所を流れる川ということもあり、構図のバリエーションはあまり望めないが、それを差し引いても充分に満足できる場所だった。

 

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南与野のさくら photo by takakita

 

それにしても、この日は気温も低く風も強め。のどかな昼間のさくらもいいが、少し引き締まった空気の中に咲く花もうつくしい。

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南与野のさくら photo by takakita

ところでこの前、深夜のテレビで知ったのだが、何故さくらは川沿いに多く植えられているのか、それにはちゃんとした理由があった。

江戸時代にまでさかのぼるのだが、当時はまだアスファルトなんて便利なモノもなく、河川はよく氾濫していたらしい。要するに、キチンとした堤防が作れなかったのだろう。そこで8代将軍の吉宗が川沿いにさくらを植えるように指示を出した。

何故か?

さくらの季節、さくらを見るために多くの民衆たちが集まれば、おのずと地面が踏み固められると考えたから、とのこと。

 

吉宗、天才じゃないか?

 

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南与野のさくら photo by takakita

 

それにしても、この日の撮影ほど楽なモノはなかった。天気も上々、コンディションも申し分ない。これだけ光がキレイならストロボなんて野暮なもんも使う必要なし。とうぜん三脚も不要だ。身軽で気軽。サイコー。

 

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南与野のさくら photo by takakita

お気楽なお散歩スナップ程度の軽装で納得のいく写真が撮れるのならそれに越したことはない。スバラシイ。

 

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南与野のさくら photo by takakita


さて、これにて今年のさくら撮影企画は終わりにしようと思う。約2週間、けっこうな頻度で撮影に出掛けたが、どんなに数を重ねても、さくらの花を見飽きるということはなかった。よっぽど好きなのね、私。

 

後日、改めて書きたいと思うが、色々な意味で「やって良かった」と思える企画だった。

 

いつも見に来てくださった皆さまに感謝を。

 

それではまた明日。

 

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南与野のさくら photo by takakita