高北謙一郎の「物語の種」

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さくら撮影第1弾

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夜明けの大宮公園にて photo by takakita

 

 

 

はい、今シーズンはホンキでさくらの撮影に挑む。ということで、今日はその第1弾。

今朝はさいたま市大宮公園にて夜明け前より池のほとりに陣どっていたわけだ。まぁ、別にほかに誰もいなかったけど。

 

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夜明けの大宮公園にて。 photo by takakita

 

本当は、今日は六義園あたりに行ってみようかと思っていた。

が、昨夜のニュースで中継していた様子を見てやめた。

ひと、多すぎ。

 

あれは完全に野次馬がスターを観に行くようなものであって、さくらを鑑賞しているとはいえない。同時に、私のようにホンキで撮影したいと思っている人間には向かない。

 

朝、5時前には家を出て公園に向かった。ひとはほぼいない。

前夜の宴で出たとおぼしきゴミと、それに群がるカラスが大量にいたが、場所を探せば撮影には問題なかった。

まぁ、あんなにゴミが散らばっているのは問題だと思う。カラス、すげーコワイし。

 

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夜明けの大宮公園にて。 photo by takakita

 

池のまわりを歩き、ベストと思える場所を探す。今回は、あまりアップで撮らずに引きで撮りたかった。となると、あまりごちゃごちゃした場所は避けたかったし、けっきょくのところ光と影の演出が必要になってくる。朝陽、水面、そして逆光…これらは絵の中に取り込みたかった。

 

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夜明けの大宮公園にて。 photo by takakita

 

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夜明けの大宮公園にて。 photo by takakita

 

次第に、あたりが明るくなってくる。

あとは、水面の変化を意識する。

風が止めば頭上のさくらが投影されるし、

風が吹けば波打つ水面がドラマチックな影をつくる。

 

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夜明けの大宮公園にて。 photo by takakita

 

正直、場所とタイミングをとらえた時点で、納得の仕上がりになるであろうことは分かった。あとは粘り強く、そしてほんのちょっとのアングルの工夫を繰り返すのみ。

 

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夜明けの大宮公園にて。 photo by takakita

 

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夜明けの大宮公園にて。 photo by takakita 

 

 

それより難しかったのは、池を離れてからの方だった。

公園内はさくらが大量に並んでいるが、木の1本1本を見ながらベストな姿のものを探す。花びらだけだと絵がごちゃごちゃしてしまうので、木は入れたかった。

しかしまぁ、なかなか見つからない。いつものことながら歩きまわった。

 

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夜明けの大宮公園にて。 photo by takakita

 

考えてみれば、ここまでキチンとさくらと向き合って撮影したことはなかった。

もう撮られ尽くしたもの、との思いがあり、そこまで真剣に撮ろうと考えたことがなかったのだ。しかし今日いろいろと撮影してみて、やはり数年前とは自分の撮影に対する考え方や知識の量、経験も違っていた。

 

楽しかった。今シーズン、まだまださくらは咲き始めたばかりだ。

今度は夜の撮影にも行ってみようと思う。

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夜明けの大宮公園にて。  photo by takakita