高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

花粉のお話

飛んでいる。

と、分かる方には分かると思う。

近頃また、ヤツが飛びはじめている。

 

花粉だ。

 

春はキライな季節ではない。

しかし、ヤツらのせいでだいぶポイントを落としているのは間違いない。

 

 

花粉の部屋 (新潮クレスト・ブックス)

花粉の部屋 (新潮クレスト・ブックス)

 

 

むかしから不思議に思っていた。

なぜ人間たちは、こうもヤツらの好き勝手にさせているのか。

 

毎年のように新しい薬が発売されるが、そもそも花粉が飛ばないようにすればすべて解決するだろうに。

 

 

医薬品業界の陰謀だろうか。毎年この時期はもうかってるだろうから、花粉が飛ばなくなってしまったら困るに違いない。ウラで暗躍している連中がいるに違いない。

 

 

私が政治家として立候補するなら、その公約に花粉撲滅を掲げよう。多くの賛同とともに、勝てる気がする…。

 

 

花粉回収業、というのが登場してこないのも不思議だ。キロ幾らとか、あるいは範囲指定で幾らとか、そんなふうに値段を決めて大気中の花粉を根こそぎ回収していく…ボロもうけできそうに思うのだが…。

 

カンケーないが、花粉による密室殺人とか、可能ではないかと思う。外部から人間が侵入できないような密室空間でも、花粉さえ送り込んでしまえば相手は窒息する。

 

 

もうひとつカンケーないが、花粉を使った嫌がらせというのもないね。自分のうちにスギ花粉とかばらまかれたらしばらく帰れないと思うのだが…。

 

 

こう考えてみると、花粉とは、まだ様々な可能性を持った素材なのかもしれない。

 

 

そのうちライトアップされた花粉が、天の川のように夜空を舞う演出なんてものも、出てくるかも。

 

そのころにはきっと、人間は花粉の害を受けないまでに進化しているはずだ。エラ呼吸ぐらいは余裕でやっているはずだ。

 

いま、エラのあたりが痒くなった…。

 

ダメだ。エラで呼吸しても花粉の害からは免れない。

 

 

ならば、やはり花粉を有効に活用する道を模索する必要がある。花粉エネルギーとか、リサイクル花粉とか…資源として役立てることができたらノーベル平和賞ものだ。

 

 

 

何はともあれ、これから本格的な花粉シーズンに突入していく。同士の諸君、ともに頑張ろう!