高北謙一郎の「物語の種」

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ヘプバーン写真展

昨日たまたまヘプバーン愛用の香水のお話をしていたのだが、ネットをつらつら眺めていたら、ちょうど今日(2018年12月27日)から千葉県のSOGOデパートにて写真展が開催される、との情報を得た。おぉ、こんなタイムリーな記事を書くのは初めてだ。

 

www.sogo-seibu.jp

 

私が最初に観たヘプバーンの映画は、たぶん「ティファニーで朝食を」だった。

言わずと知れた名作だが、トルーマン・カポーティの原作とはだいぶ違っていたりして、例によって原作ファンからのウケはイマイチらしい。

 

ティファニーで朝食を (新潮文庫)

ティファニーで朝食を (新潮文庫)

 

 

後年、私も村上春樹氏の訳による原作を読んでみたが、これがまた厄介なことに、原作は原作で素晴らしかったりするのだ。明らかな駄作なら、「映画が流行ったから原作だって話題になったんだろう」とか、うるさいファンに言ってやりたかったのだが…。

 

そもそも原作者のカポーティは作品を映画化するにあたって、ヒロインはマリリン・モンローにしてほしい、との条件を出していたらしい。ところがオファーを受けたモンローが出演を拒んだ。そんな紆余曲折の後、まったくキャラの違うヘプバーンがヒロインに決定。その時点で脚本は大きく変更された。そんなわけだから原作と映画に違いがあるのは、当たり前と言えば当たり前なのだ。

 

はい、いつものようにハナシが脱線した。

 

 

今回はヘプバーンの話であって、彼女の出演した映画の話ではない。

 

年代的にいえば、彼女は私にとってタイムリーな女性ではない(1929年~1993年)。私が物心ついたころにはもう、ほぼ現役を引退していた。かろうじて「ティファニーで朝食を」ではカラー映像だったが、私の印象として、彼女はモノクロームだ。

まぁ、それが却って彼女の存在を二次元的というか、非現実世界の女性――夢で見た女性、との印象を強める結果に繋がっているのかもしれない。

 

実際、今回の写真展もモノクロームの写真が大半を占めるようだ。

 

audreyphotoexhibition.jp

 

さて、行くか行かざるか…千葉駅はさいたま市からだとけっこう遠いのだ。悩ましい。

私の予想では、この正月あたりヒマを持て余してAmazonから写真集を買うだろうな、ぐらいのところで終わる気がしている。

なにしろね、ふと思い出したのだが、この写真展、ずっと全国を回っていると思うのだ。で、今年の10月あたり、大宮のSOGOでも開催されていたような…。

そのときに行けばほとんどお散歩がてら行けたではないか、とか思ってしまうと、今さら遠く千葉の中心部まで出向くのはちょっと気が引ける。

まぁ、お近くの方は是非! とだけ言っておこう。

 

 

何はともあれ、魅力的な女性であることは確かだ。

そして「ティファニーで朝食を」の映画化に際し、ヒロインに彼女を抜擢した人物の審美眼には敬意を表したい。だってフツ―に考えて、モンローとヘプバーンって、だいぶ違うよ。それであの映画が大ヒットしてしまうんだから、いやはや、世の中なにが起こるか知れたものじゃない。

 

ティファニーで朝食を (字幕版)