高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

セルフポートレート

久々に、来るのか来ないのかよく分からないモデルさんがいた。メールでのやり取りの中で、今日19日なら空いている、との連絡があったので、では13時からでいかがですか? との返信をしたのだが、それっきり音信不通。

こちらで空いている日を確認し、それに対して返信があったということはスタジオに来よう、との意思があるものと思うのだが、しかしそれに対して時間の問い合わせには応えない…

 

面倒だったのは、19日なら何時でもいい、との連絡だったのだ。それに対して私は「では13時でいかか?」と訊いた。何時でも大丈夫といっているのだから返信をしなくても13時でスタジオに行けばいい、とか思われていたら非常に厄介なことになる。

 

数日後、再度確認のメールをした。「ほかの依頼もあるので時間を確定したい、13時からで大丈夫ですか?」と…

 

しかし、返信がない。

 

 

これ、どうしたらいいんだろう?

 

 

もし、私が「どうせ来ないだろう」と思ってスタジオに行かなかったとして、モデルさんはすでにやり取りは成立したものと思って(何時でもいいと言っているのだから返事をしなくても指定された13時に行く)メールすら見ておらず、そのままスタジオにやって来たら…

 

そもそも声をかけたのは私の方だ。声をかけておいてスタジオまで来てもらった挙げ句に留守にしていたら…サイアクだ。

 

もしそんな事態に直面して、ヘンな噂でも流されようものならこんご誰もスタジオに来てくれなくなりかねない。

 

それは困る。

 

とはいえ、いくら「何時でも大丈夫」といわれても、普通「では13時でいかが?」とは訊くだろう。相手にとってその時間がまっとうなものなのか私には分からない。勝手に「では13時にお越しください」で完結させるのは、少々強引な気がする。よって、「いかが?」という私の質問に対しては、「大丈夫です。それでは19日の13時に伺います」と、そう返して欲しかったのだ。

 

しかし、音信不通…

 

 

正直、今日はそこまでスタジオで撮影しなければならないことはなかった。このビミョーなやり取りがなければ、別に今日がんばって撮影しなくても、ほかの日にちょこっと撮影すれば終わってしまう内容だった。それでも、ただ来るか来ないかも分からない相手のためだけにスタジオ入りするのもバカらしく、無理やり今日はスタジオでの撮影に切り替えた。

 

迷惑。

 

すごい迷惑だ。

 

そもそも私のところでは、撮影させていただいた印象によっては撮影会等の企画も立てられる。カメラマンさんからの問い合わせがあればご紹介もできる。しかし、こんな訳のわからないやり取りしか出来ない子に、仕事なんて回せるはずがない。

 

仕事が回せないモデルさんなんて、撮影したってメリットがない。私も趣味で撮影しているわけではないのだから。

 

やはり迷惑だ。

 

 

どうしたもんかねぇ…

と、そんなモヤモヤを抱えたままに、今日スタジオで撮影していたのは、ワタシ。

 

そう、私がワタシを撮影していた。

ちょっとプロフィール用の写真が必要だったのだ。

 

いわゆるセルフポートレート

 

うん、イチバン苦手なヤツ…

 

ワタシ、撮影されるの、キライ…

 

今日も背景の白布にアイロンがけして、ストロボをセットして、セルフタイマーで撮影。ひとりでストロボとカメラの間を行ったり来たり…ホント、馬鹿みたい。こんなにレンブラントライティングで角度にこだわったの、初めてかも…

 

そんなことを「ああでもない」「こうでもない」と小1時間…うんざり。

 

そして結局、モデルさんは時間になっても現れませんでしたとさ。やれやれ。

 

そんなこんなでくたびれた。

 

雨も降ってるし、さっさと帰ります。

 

皆さま、お疲れさまでした!