高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

サザエのつぼ焼き

そういやつい最近、初めてサザエのつぼ焼きに挑戦してみた。

 

近所のスーパーで安売りしていたのと、なにしろあのインパクトのある姿に惹かれて、つい買ってしまったのだ。

 

 

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サザエ photo by takakita

 

 

さて、買ってしまったのはいいが、どうやって食べれば良いのか、まるで分からない。ただ網に乗せて焼けば良いのだろうか…。

 

 

ためしにネットで調べてみた。

 

 

「サザエのつぼ焼き 下処理」

 

 

おぉ、たくさん出てくる。まぁフツーに暮らしていてもサザエのつぼ焼きにかんする知識など身に付くはずもなく、皆さん検索しているのだろう。

 

動画の方が分かりやすい。

 

と言いながら、私は文章で。

しかも、ほとんど端折る。

 

 

まず、貝の入口(といえば良いのかな?)から、縁に沿ってナイフを射し込む。そのまま縁に沿ってグリグリ回していくと、貝のアタマの部分(といえば良いのかな?)が引っこ抜ける。

 

まぁここまでは簡単だった。多少、射し込むナイフのサイズとか厚みとか、困惑するところはあったものの、けっして難しい作業ではなかった。

 

が、ここからがタイヘンだった。

 

貝のお尻の部分(といえば良いのかな?)を引っこ抜く必要があるのだが、これがまぁ取りにくい。貝殻が渦を巻くようになっているので、ナイフでは届かない。小指を射し込んでグリグリする、とのことだが、なかなか小指だって奥まで届かない。そして見えない場所に指を突っ込んだ挙げ句、あのグニャッとした感触。なかなかグロテスクだぜ。

 

「ひーっ」とかいいながら尚もグリグリ。ようやく引っこ抜けた。

 

ぶよぶよとした、やはりグロテスクな物体がその姿をあらわに。

 

 

さて、ここからは動画によって、というかサイトによってそれぞれ言っていることが違う。

 

どの部分を切り捨てるのか、どの部分が食べられるのか、サイトの方向性や性格(?)によってそれぞれだ。

 

ラフでアバウトな情報だと、そもそも下処理すらしない。そのまま焼け、と…。

 

さすがにそれはないだろうと思って他を参照にするのだが、ぜんぶ抜き取ったらそのままもとに戻して焼けとか、一部分、黒っぽいところを切り捨てたらもとに戻して焼けとか…。

 

料亭とかで出している、というところでは、もう黒っぽい部分はぜんぶ捨て。残りは薄切りにしてからもとに戻す、と…スゲー少なくなっちまった。

 

 

けっきょく、私はそれらの平均値を狙う感じになった。黒っぽい部分ぜんぶ捨てるのはもったいないけど、かといってぜんぶ食べるのはちょっとコワイ。

 

そこそこ切り捨てたら、薄切りにして貝殻に戻した。

 

そして、あとは焼くだけ。

 

 

どれくらい焼けば良いのか、貝殻ごと火に掛けているからイマイチ分からない。とりあえず、弱火でじっくり。

 

あるていど火が通ったら、酒と醤油を1

対1で割った液体を流し込む。

待つことしばし。

やがてそれがグツグツと煮えてくる。

 

で、これにて完成。

 

 

うん、それなりに美味しかった。磯の香りは、この前の撮影で訪れた海を思い出させた。

 

 

どうにも下処理で手こずってしまったが、あれは完全に「慣れ」が大事。

 

サザエは夏が旬らしい。せっかくなので、こんどはあまり無駄を出さずに、美味しくいただきたいと思う。今シーズン、また挑戦してみます!