高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

プライバシー

ちょっと時間がいつもより早いが、ちょっと早めに投稿。

 

 

電車のなかで原稿のチェックをするのが、個人的にわりと好きだ。誰も居ない部屋だと妙に誘惑が多く、ついついサボり勝ちなのだが、適度にひとの目があるためか、ダラけることがない。

 

しかし、ときどき隅っこに座って原稿を読み込んでいると、真横に立ってケータイをイジルひとがいる。こちら側に背中を向けてくれればいいものを、何故だか横並びな感じで隣に立つのだ。その状態でケータイをイジルので、すぐ斜め上から覗き込まれているような感じになる。とても落ち着かない。

 

別に覗き込みたくてそうしているわけではないのは分かるのだが、やはり気になって仕方がない。

 

ノートパソコン持参で文字を打ち込んでいる時も、とても気になる。

 

 

あれ、逆になんとも思わないのだろうか?

 

 

 

ナンでも隅っこに座りたがるのは日本人の特徴らしい。私が隅に座らなければ良いのかもしれない。

 

しかしそうすると、両側に座っている方々に両側から覗き込まれるという事態に陥ったりもする。

 

ちなみに、私が原稿を持ち込むのは半分ローカル線みたいだがローカル線と呼ぶにはビミョーに利用客の多い私鉄、東武野田線だ。

アーバンパークラインなる珍妙な名前を自称して、「あぁいかにも埼玉の電車だね」と鼻で笑われている6両編成にして単線の電車だ。

 

基本的に、座ること前提で考えている。

 

あぁ、思わず野田線をバカにすることに随分と文字数を費やしてしまった。いつもお世話になっているのに申し訳ない。

 

話を元に戻す。

 

原稿を読んでいると、横から覗き込まれる件だ。

 

しかしこれ、周囲に目を向けてみると、けっして被害者は私だけではないことが分かる。

 

何故だか男性率が高いのだが、座席に腰をおろすなり隣のヒトのケータイを覗き込むおじ様、隣のヒトが読んでるマンガをジッと見ている男子高校生、小学生がやっているゲームを思いきり覗いている青年もいた。

 

視線とは、見えなくとも感じ取れるモノである。彼らはバレないとでも思っているのだろうか? あんなにあからさまで不躾な視線を向けられれば、誰だって気づくのは当然だ。案の定、視線を感じた相手はみな、さりげなくケータイを斜めにしてみたり、マンガを開く幅を狭めてみたり、ゲームを止めてしまったりと、何らかの妨げを受けている。

 

 

どうやら、私が自意識過剰に反応しているだけではなさそうなのだ。

 

大勢のヒトがひとつのハコの中に入って移動しているのだ、プライバシーなどあってないようなモノ、とのご意見もあるかもしれない。しかし、やはりコレ、もう少しご配慮いただけないモノだろうか?

 

ちなみに、いぜん私はノートパソコンで原稿を書いていたとき、隣のご老人があからさまなまでに覗き込んで迷惑だったので、「隣のご老人が私のパソコンを覗き込んでいる。迷惑だ。」との文章を繰り返しパソコンに書いてみた。

 

結果どうなったか。

 

 

隣のご老人に配慮していた私には、知るヨシもない。