高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

得るものがないなら…

たぶん、ふだん書いている私の文章だけでもお分かりいただけると思うのだが、私は暑いのが苦手である。

 

うん、どう考えても夏空の下で元気いっぱいに駆けずり回る感じではないだろう。

 

文章だけでそれを分からせてしまえるのだから、ある意味スゴいな私。

 

 

そう、私は暑いのが苦手だ。

 

 

暑さには、なにも得るものがない。

 

そう思わないだろうか?

 

冬は、寒ければ動けばいい。

 

そう思っている。

 

もちろん私みたいな関東圏の人間がイメージする寒さなど、たかが知れている。北海道のかたに「寒いなら動けばいいじゃん」なんて言うのは、「パンがないならケーキを食べればいいじゃない」と言っているのと同じことだ。たぶん。

 

まぁそれはともかくとして、私の場合、寒い時は動く。これ基本。

 

 

しかし、だ。

 

しかし、暑い場合は違う。

 

ただひたすら大人しく生きていくしかない。

 

これって、どう考えても得るものがないではないか。

 

だから嫌い。だから苦手。

 

 

で、今日も暑い。

 

で、考えた。

 

「得るものがないならどうすればいい」ものかと。

 

「得るものがないなら奪い取ればいい」

 

…うん、それ自体が暑苦しい。

 

「得るものがないなら諦めればいい」

 

…それ、ますますなにも得られない。

 

「得るものがないなら得られるものを探してみよう!」

 

…前向きだなオイ! しかし、そのエネルギーが湧かないのだよ、暑い時は。

 

 

「得るものがないならなにもしなければいい」

…けっきょく、そうなるのか。

 

そもそも動くことで寒さから解放されるというメリットがあるのだから、動かないことで暑さをしのぐことができると考えるのは、まぁ当たり前といえば当たり前。

 

ということで、今日はなにもしないことにしよう! ということになった。

 

昼間から、ベランダに椅子を出して、ぐでぇとくつろぐ。もちろん缶ビール片手に。部屋のオーディオには、脱力しまくりのボサノバ。いいねぇ、コレだよコレ。なーんも得るものがない。でも、なーんも無駄なこともしていない。

 

しかしあっついなぁ。

 

やっぱ、なーんもしないで良いや!