高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

プラネタリウム

しばらくプラネタリウムを見に行ってない。

大宮の駅を歩いていて、ふとそう思った。
2年ほど前にさいたま市宇宙劇場に行って以来かもしれない。

星空を見にでかけよう! | プラネタリウム - さいたま市宇宙劇場

そもそも、以前はプラネタリウムというものが苦手だったのだ。星を見あげて神話を語れるオトコに憧れはしたものの(ホントかよ?)、語る間もなく寝オチしてしまうというのが、正直なところだった。

 

 

 




思うに、あれはあまりにも心地よく作りすぎている。滑らかな導入部からすっと解き放たれるように宇宙空間に漂う瞬間、ワタシはその心地よさゆえに眠りに落ちる。
たぶん、実際の宇宙だったら真っ先に死ぬタイプだ。そんな状況に直面することがあるのか、はなはだ疑わしいが。

 


それはともかくとして。


宇宙劇場は、そのへんがちがった。

もちろん、決してアドベンチャーチックに大気圏を突破して激しい揺れとともに宇宙空間に矢のように放り出される、というわけではない。

心地よさという点ではほかと変わらない。
いや、最新の投影機を使っているというわりにはどこかレトロでノスタルジックな空間は、ほかのプラネタリウム会場よりも心地いいといってもいい。
だが、それ以上にここは、ほかとはちがう魅力があった。


番組上映中に生の解説が入るのだ。

解説員は何人かいらっしゃるようだが、私が訪ねた時は話術に長けたオジイサンが担当してくれた。
解説中、投影している映像にペンみたいなモノで落書きもする。月をありえないスピードで走らせることも。
ホント、楽しい理科の授業でも受けているようで、1時間弱の上映時間があっという間に過ぎてしまった。

これだよ、これ。

プラネタリウムは楽しくなくっちゃ。


と、ここまで褒めておきながら、
なかなか伺うことが出来ずにいる。
申し訳ない。


たんに独りで遊びに行くだけなら散歩がてらでも行けるのだが、ここにはどうしても奥さんと一緒に行きたいのだ。


奥さんと私は、生活時間が微妙にズレている。毎晩1、2時間はごはんを食べながらおしゃべりするが、日時を合わせて一緒に出掛けようとなると、これが中々むずかしい。

 

 


と、そんな状況を説明したところで、
恥ずかしながら、ひとつロマンチックなことを言わせてもらおう。

私と奥さんは埼玉に住んでいるが、この宇宙劇場、番組の冒頭でさいたま市の街の景色を映し出す。夕方ぐらいの時間帯から夜になるまでの、空と街の景色が流れるのだ。真っ暗になったところから、本格的に星空のお話となる。そんな流れだ。
この導入部が好きなのだ。
これを見ていると、「あぁ、この街に2人で暮らしているんだなぁ」と思えて、何となく幸せな気持ちになる。
だから、そのとき隣には奥さんに居てほしい。


…書いてみたものの、
やっぱり恥ずかしかった。もう止める。

最近さ、街がクリスマスムードに包まれてきたからね、ちょっと毒されたのだよ。

間違っても、これを機に部屋で見られる家庭用プラネタリウムを購入しよう、なんてことにはならないからご心配なく(Amazonで検索してしまったが)。

 

 

 



まぁとりあえず、宇宙劇場のプラネタリウムにはまた行ってみたいな、とだけ言っておくことにする。

あぁ、恥ずかしかった。

それではみなさん、また明日。

 

今夜は月がきれいですね。