高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

タップダンス その2

はい、取り敢えず朝はバスに手こずりましたが、無理矢理なんとかしました。何をしに行っていたのかはまた後日。

 

で、今回は、まさかのタップダンス第2弾。

 

昨日はタップダンスを習おう、ということでスタジオに向かったところまでお話しました。

 

で、それからどうなったか…。

 

はい、その日のうちに入会しました。なんだか予想より女性陣が多かった、というより男性はワタシしかいない、という状況に、ウレシイ! ではなく戸惑うばかりではあったものの、まぁ何はともあれまず始めてみようと考えていた私は、その場で入会を即決したのだった。

 

で、すぐに体験レッスン。

 

いきなり壁にぶち当たる。

 

それは何か。鏡である。フツーに考えればすぐに分かることなのだが、ほぼありとあらゆるダンススタジオには、もれなく壁一面の鏡が用意されているのだ!

 

ん? 何が問題?

 

大問題だ。自意識過剰な私は、ひとと一緒に鏡に向かい合うことが苦手だ。

 

ん? 訳がわからない? 

 

いや、だって…

 

恥ずかしいではないか。

 

思えば美容室だろうと試着室だろうと、鏡を前にした時はいつも頑なに目を閉じていた。いや試着室は嘘だが、美容室にかんしては、美容師さんから「いかがですか?」と訊かれた時のみ、一瞬だけチラ見。すぐにまた目を閉ざしたものだ。

 

そんな私の目の前に、巨大な鏡が立ちはだかったのだ。文字通りの壁である。しかもそこに映るのは美容師さん1人、なんて生やさしいもんじゃない。大勢の生徒さん、というか大勢の女性と一緒に、鏡に向かい合わなければならないのだ。

 

私は動揺した。というか、照れまくった。

 

当然そんな私のステップはナヨナヨしたものになり、さながらウブな小娘のよう…なんて可愛らしいモノであるはずもなく、ただただうす気味わるいばかりであった。

 

サテ、どうしたもんだろう?

 

なんて考えたところで名案が思い浮かぶはずもない。特効薬めいた魔法の言葉も持ち合わせてはいない。そして達した結論。

 

視線を足もとに集中!

 

そうだ、自分の足もとに意識を向けている、というふうを装い視線を鏡から逸らしてしまえばいいのだ! おお、レッスン初日からここで生き抜く術を身につけた。まぁ、自分がどんなふうに踊っていようが、そんなことは構わない。惨憺たるものに違いないのだから(それを確認して修正するために鏡があるのだ、との意見もあるとは思うが、すべて無視する)。

 

こうして私のタップダンスのレッスンが始まった。実際のところその後レッスンの教室を変えてみたり、他教室で単発的に催されるワークショップに参加してみたり、教則用のDVDを買って部屋で練習したり、東中野にある個人用練習スタジオ(下記リンク参照)に通って練習したりと、実はけっこう真面目に続けていたのだ。あ、鏡の件もある程度ではあるが克服した。と思う。

 

 

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TAP -THE LAST SHOW- [DVD]

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いつか舞台の演出とかもやりたいとの野望を抱く私としては、ダンサーの皆さんを相手にした時、まったくの無知であるという状態は避けたかった。多少なりとも経験者として口を挟みたい。でなければ相手に失礼だ。との思いもあった。そしてもちろん、自分の書き物のネタとしても役立つだろうと、そう思ってもいたのだ。だから続けた。3年も。

 

だが…

 

 

ハイ、なんとまたしても長文になってしまった。まさかここまで引っ張ることができようとは。 次回はそんな私がなぜ、現在タップダンスから距離を取ってしまっているのか…そんなたいそうな理由ではないのだが、たぶんもう1話分ぐらいの文量にはなってしまうだろうから、つづきはまた今度、ということで。

 

それじゃ、また!

 

 

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