高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

バスに乗るのが苦手

バスに乗るのが苦手だった。

 

私が子どものころはまだ、「Suica」も「PASMO」もなかった。

だからバスではきちんと小銭を用意して、出来るだけ決められた値段を払う準備をしておく必用があった。ヘンにモタモタしていると、同じ停留所で降りようとしているお客さんやバスの運転手さんの舌打ちが聞こえてきた。本当の話である。

 

いや、なにしろね、実は今でもそうなんだけど、バスの料金表の見方がよく分からない。四角い電光掲示板にいくつも数字が並んでいるだけで、いったい何を伝えようとしているのやら…。

 

そんな感じなんで、降りる時になって運転手さんから値段を告げられ、そこから小銭の用意をする。この時点ですでに出遅れているのである。

 

くわえて私は手先が器用とは言いがたい。焦れば焦るほど小銭は私の指先をすり抜ける。で、モタモタしているうちに、舌打ち。

 

まったくもって、苦手である。

 

 

大人になり、「Suica」を持つようになってそんな不安は解消した。

 

が、今度は自分の乗りたいバスが分からない。あの、妙に細々と書かれた行き先案内。どこどこ経由とかどこどこ循環とか…おまけに別のバス会社なんてものが間に入った時にはもう、ホント「???」だ。私はいったい何番乗り場でどこ行きのバスに乗ればいいのやら…。

 

というわけで、私は今、バス乗り場を探しているのである。新宿駅。西口。角筈ホールに向かいたいのだが…。

 

おっと。

リアルタイムの話だったのか、これ。

 

正直に言おう。

 

ブログなど書いている場合ではない!

 

 

やれやれ、まったくもって、バスに乗るのは苦手である。