高北謙一郎の「物語の種」

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スナップポートレート:東京丸の内篇

さて、わざわざ『東京丸の内篇』と銘打ったからには当然ほかの場所でも撮影していくつもりだが、まずは昨日の撮影である、東京丸の内だ。

 

昨日も書いたが、屋外ポートレートを撮影するにあたって、ひとつのテーマを設けたかった。

それは、スナップ要素の強いポートレートを撮る、ということ。

 

正直、撮影機材を大量に用意すれば、クオリティの高いカットは残せるかもしれない。あるいは、せめてレフ板ぐらい持参すれば影を消せる可能性もある。

 

しかし、その手の機材を持ち運ぶと、肝心の、屋外という刻々と変化していく環境に対応できないことが多い。今この瞬間に撮りたかったのに、という場面に出くわすなんてことは日常茶飯事だ。

 

で、考えた。

 

スナップ撮影のように、パッと見た瞬間いいなと思ったらシャッターを切る。そんなポートレートがあってもいいな、と。

 

ストリートみたいにラフだが、ストリートのような雰囲気は求めていない。飽くまでもポートレート

このバランス感覚に気を配りつつ、スタート。

 


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まあ、さっそくだけど平気で暗く撮る。今回の撮影は、私にとっての理想のモデル、神田美和さんだ。美しいのでついお顔を撮りたくなってしまうのだが、それはあとで撮ればいい。普段ならレフ板やらストロボやらで影を持ち上げたりするが、そんなことはしない。

 

そう、はっきりいって装備としては初心者のカメラ小僧と変わらない。これこそが狙い。初心者ではない私が初心者程度の装備でキチンとした作品を残すには、絶対的にセンス勝負になる。

 



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はい、センスでね、なんとかしているって自覚がある。もっと勉強して知識を得た方がいいよ、なんてことは分かっている。それでもあえて敢行したのだ。

 


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移動範囲は定番的な場所ばかりだ。

 


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奇をてらったことはやらない。たまに移動中、私だけ立ち止まって美和さんが振り返るのを待ったりするぐらいだ。

 



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あ、それから花は現地で購入した。今回の『絵』に必要だった。花を持つこと前提で服装も合わせてもらっている。

 


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うん、カンペキにお似合いだ。流石。

 



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相変わらず、彼女は私のイメージどおりのモデルさんだ。「ここでこんなふうにモデルさんが立っていてくれたら」と思い描いた姿のままに、彼女はそこにいる。スバラシイ!

 



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それにしても、まだぜんぜん慣れてはいなかったが、富士フイルムで借り受けた35ミリの単焦点はいいレンズだった。軽いし、描写が最高だ。

 


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今回は、ほとんどその35ミリだけで撮影した。

 


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とても軽くて、場合によっては片手で撮影することも可能だった。

 


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さて、昨日はあいにくの空模様で途中で雨に降られたりもしたが、よく言われるように、曇の方が色味を捉えやすかった。夕方の空とかは入れたかったが、それはまた次の機会に試みたい。

 

まだまだスナップの軽快さは出し切れていないが、ある意味コツはつかんだし、また早い段階で撮影したいと思う。

 

それでは皆さま、お疲れさまでした!