スタジオ撮影
さて、今日は2件の撮影予定が入っていた。
ひとつは商品撮影で、ひとつはモデルさんの撮影だ。
まず、13時過ぎに商品が届いた。今回は観葉植物だ。明るい部屋で、自然な感じに仕上げて欲しい、とのこと。
まぁ、うちのスタジオはほとんど部屋なんでまったく問題ない。最近の晴天続きの昼間なら、明るさもまったく平気。あとは観葉植物とスタジオのインテリア、備品たちとのサイズ感の調整。
観葉植物がわりと小さかった。高さ20センチぐらいか。最初はラジカセの横に置いてみたのだが、どうにもラジカセの方が主役感があって、観葉植物はオマケにしか見えない。まぁ明暗をつけることでそれなりにグリーンを引き立てることは出来たが、やっぱり理想的なセッティングとは思えない。
いっそシンプルにやってみようか…ベンチの上のラジカセを退けて、観葉植物のみを配置。
横からカーテン越しの光を活かして…
悪くない。が、やっぱりちょっとサビシイ。
それらしいモノが必要だ。
まず持ってきたのは黄色いマグカップ。これ、以前からスタジオにあるモノだが、あまり撮影で使っていない。置いてみる。うん、悪くない。
そしてもうひとつ。以前にお客さん向けのサンプルとして作ったフォトブックの存在を思い出した。それを広げて…おぉ、いいね。
とりあえず、ワンカット完成。
…と、そんなこんなでアレコレ試しつつ、観葉植物と戯れていると、いつの間にやらモデルさんとの約束の時間に。
時刻は午後15時。
10分前には散乱していたインテリアを整え、準備万端。
5分前にはストロボのセッティングと背景に使う予定の布を配備。
0分。さあ、いつでも来たまえ!
3分経過…来ない…
あら、電車が遅れてるとか、初めての子だから道に迷ったかな?
10分経過…来ない…
メールを送ってみる。道に迷ったならお迎えに上がるよって。
20分経過…来ない…メールに対する返信も来ない…
おっと。
このあたりですでに面倒くさくなってきた。
なんの連絡も寄越さずに30分近い遅刻とか、そんなんだったらまだ観葉植物と戯れていられたはずなのに…
45分経過…来ない…奥さまにLINEを送って愚痴り始める。え? これ、出禁でいい?
1時間経過…けっきょく来ない。
はい、アタマに来たんで本当に「もう撮影はお受けいたしません」との連絡だけして片付けに入る。
ホントね、ひとの時間を何だと思っているんだろうか?
この時間があれば私はライティングのお仕事を少なくとも原稿5枚は進められた。
なのに、来るのか来ないのかも分からないままに、ただ無駄な準備に時間を費やしてしまったではないか。本来ならば損害賠償を請求したっていいぐらいだろう。
以前にも、音信不通で来なかったお客さんはいた。
しかし、飽くまでもそれは一般人であるお客さんだ。モデルとして活動しているひとがそれじゃアウトでしょう。
久々にアタマに来たな。
観葉植物でも眺めて気を落ち着かせようと思う。
まぁ、今後もそのかたとはお会いすることはないとは思うが、もしほかのカメラマンさんに連れられてスタジオに来たら…うん、帰ってもらうかもね。
カメラマンさんにはもっと素敵なモデルさんを紹介する。
いやはや、まったくもって腹立たしい。
サッサと帰ってやけ酒飲もうっと。
皆さま、お疲れさまでした!