ポピー畑
さて、この前の土曜の午後にポピー畑を目指して荒川の河川敷を歩きまくった挙げ句、けっきょくたどり着くことのできなかった私だが、まぁそのままにしておくはずがないのだよ。
リベンジ。
というわけで、昨日ふたたび、鴻巣のポピー畑を目指した。
で、電車の中でこれまでとは別の地図をなんとなく見ていて気がついた。ポピー畑の会場、いくつかあるのかも! と…。
どうやら土曜日は、私は鴻巣駅からふたつ先にある吹上駅というところにほど近い会場を目指して歩きまくっていたらしい。
ということは…
昨日は荒川の河川敷についたところで右に曲がった。
ということは…
逆向きじゃね?
と…
なんとまぁ、昨日の私はメインの会場から延々と遠ざかっていたのだった。
さすがの方向音痴だなオイ。
なんてボヤキつつ、歩くこと10分ちょい。
着いちまった…
カンタンに…
なんだこれ、スゲー楽じゃん。
昨日の苦労はなんだったんだ?
なんてことを考えつつも、ハイ、さっさと撮影に入ろうじゃないの。
時刻は夕方の5時すぎ。その日は「花まつり」の最終日ではあったが、イベント自体はすでに終わっている。少しずつ、見物客の数は減っていくはず。とりあえず、暗くなる前に目ぼしいポイントをチェックしておこう。そんな感じで辺りを徘徊した。
うん、なかなかキレイだ。
しかしまだ、ひとが多すぎる。
構図が決まらない。
というか決められない。
空を入れてポピー畑の広大さをお伝えしたいのだが、その手前に大勢のお客さんがいてはサマにならない。
もちろん、絵になる感じの子もいたりはしたが、あえてモデル交渉をしてまで入ってもらう必要はない。
うん、やっぱりしばらくは様子見だな。
なんてことを続けているうちに、空は次第に夕焼けに。夕焼け逆光は花の撮影では定番。まぁ、キレイに撮れるよね。
さて、ここからが勝負。
私は三脚にカメラをセットすると、おもむろに場所を移動する。ストロボの設定も微調整。これがね、ひそかに狙っていた今日の1枚となる。
到着時から、畑には小さな羽虫がけっこうな数で飛び交っていた。明るい時間帯だと邪魔でしかない羽虫だが、コイツは狙いようによっては良いアクセントになるのだ。
ホラ、こんな感じで。
ストロボ光を反射する羽虫。
キレイ…
うん、いいね。もう少し、ストロボを強めに使おうか。さらにプラス補正。
画面上の羽虫の配置はハッキリ言って運任せなんで、あとはひたすらシャッターを切るのみ。羽虫、眩しかったろうて。
うん、スバラシイ。
羽虫、妖精に昇格。
コレ、ストロボを空に向けて羽虫だけに光をぶつけるという手もアリなんだけど、私はポピーにも強めに当てた。その方が、現実ばなれした感じに仕上がるとイメージできたからだ。手前がぜんぶ真っ暗じゃ、やっぱり絵にならないと思うしね。
そうこうしている間に辺りはすっかり夜。ひともほとんどいなくなった。しかしまぁ、ここ、想像以上に真っ暗。電柱とかもないから街灯もない。遠くの橋の灯りが頼り。というかホント、暗すぎて何にも見えない。
それでも、橋そのものも明るい時間だと野暮ったくてとてもじゃないけど被写体にしようとは思わなかったが、暗くなるとカッコいい。空も雰囲気あったし、それなりに撮れたかな。
写真じゃそれなりに明るく見えるけど、これ10秒以上のスローシャッターで明るくしています。ホントはもっと暗い。
最後、もはや帰るときはストロボ内蔵のLEDを使って足もとを照らしながら歩いた。またもや若干の恐怖に駆られつつ、今回は無事にリベンジ成功。満足であった!