高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

青空の下で寝る

さてさて、今朝はわりと真面目なキャラ設定で投稿させていただいたが、ここからは平常運転で。

 

 

むかしから、だだっぴろい場所で大の字になって寝るのが好きだった。

なんてことを昨日のブログで書いていたら、むかしのことを思い出した。

高校時代。やたらとむかしのことだ。

 

当時の私はチャリンコ通学をしていたのだが、学校に向かう途中で、よく道を踏み外した。

ちがう。よく道をそれて近所の土手に向かった。

 

近くに河川敷があり、そこの土手に寝転がるのが好きだったのだ。学校にはそのうち気が向いたら行くことにしていた。

あ、コレやっぱり道を踏み外しているとも言えるのだろうか。

 

 

のどかな田舎だった。青空の下で寝転がっていると、鳥のさえずりが聞こえた。遠くを走るクルマの音、十数分おきに横切る電車、たまに吹く風が気持ちいい…いま思えば、よくこんなんで今日まで生き延びてきたもんだと思う。

 

とはいえ、大人になったいまも、私はだだっぴろい場所で大の字になって寝るのが好きだ。

 

…サテ、なにも考えずに書き初めてしまった。

ここからどう話を膨らませていけばいいものやら…。

 

空…

 

空とくれば…

 

 

ジブリ、だな。

 

 

そうなのか?

 

 

しかし、思えば私が空の下で寝転がるようになったのは、ラピュタを観てからなのだ。夏の入道雲を見て、ホンキであの雲の向こうに天空の城がある、なんて思っていたもんサ。

 

 

ところで、あの映画のラピュタにはモデルというか原作みたいなものがあることをご存知だろうか? あんまり話題になることがないのは不思議だが、まぁハナシの筋そのものはまったくの別物だから、それぞれにオリジナル、という扱いなのかもしれない。

 

しかし、科学技術の発達した空飛ぶ島、ラピュータが出てくる物語がある。

 

ナント、「ガリバー旅行記」だ。

 

ガリバー旅行記 (角川文庫)

ガリバー旅行記 (角川文庫)

 
ガリバー旅行記 (10歳までに読みたい世界名作)

ガリバー旅行記 (10歳までに読みたい世界名作)

 
ガリバーりょこうき (世界名作ファンタジー52)

ガリバーりょこうき (世界名作ファンタジー52)

 

 

これ、小人の国に迷い込んでしまった話ばかりがクローズアップされるが、実は4つの国々をめぐる冒険譚なのだ。

その中の1話として、それは出てくる。

 

けっこう風刺は利いているし、子ども向けというよりはオトナになってから読む本、といった印象だが、冒険譚なりの空想的な楽しさもある。そんな物語だ。

 

と、まったくもって説明にはなっていないが、私も手もとに本がなくて内容までは覚えてないのだから仕方がない。

 

それはともかくとして。

 

ガリバー旅行記が書かれたのは1720年代。

とんでもなく古い。

これだけ古ければ、さすがの宮崎駿さんもまだ生まれていない。何年もずっとビジュアルが変わらないから分かりにくいが、宮崎駿さんにだって子ども時代はあったのだ(当たり前)。

 

で、ちょっと想像を膨らます。

 

 

まだ子どもだった宮崎少年はガリバー旅行記を読んで空への憧れを抱く。

大人になり、映画監督となった彼は、「天空の城 ラピュタ」を創る。

そしてその映画を観た私は空の下で寝転がる。

 

…なんかステキではないか。私が今後、誰かに空のスバラシさを伝えていくかどうかはともかくとして、少なくとも今、私が見上げている空と彼らの見た空は繋がっているのだ。

 

願わくは、旅行記の作者であるジョナサン・スウィフトが、空の下で寝転がりながらラピュータの物語を創作していたら…

 

なんか、ステキではないか!

 

 

…と、またもあんまりオチを考えないままに書き初めたものの、なんとなくカタチにはなったな。と、ホッとしたところで今日はオシマイっ!

 

天空の城ラピュタ [DVD]
 
天空の城ラピュタ [DVD]

天空の城ラピュタ [DVD]

 
23ピース クムクムパズル 天空の城ラピュタ 園丁ロボット

23ピース クムクムパズル 天空の城ラピュタ 園丁ロボット