ミラヴァル - 高北謙一郎の「物語の種」

一昨日の夜、奮発したワインである。

別にそこまで高くはない。その時の私の財布の中身的に高かったというだけだ。いつもはもう少し多めに持っている。と、なにも見栄を張る必用もないのだが、何はともあれ食卓に華やかさが欲しい時はロゼかな、と…。

あとで知ったのだが、かの有名なブラッド・ピット＆アンジェリーナ・ジョリー所有のプロヴァンスの畑で栽培された葡萄で作られたワイン。とのことだ。まぁ別におふたりが畑を耕し葡萄を収穫したというわけではないのだろうが(当たり前か)、少なくとも時どき見学ぐらいには訪れていたかもしれない。

とはいえ…

あれ？　

彼ら、わりと前にお別れしてしまったような…。

おっと。もしかして結婚記念日に買うべきワインではなかったのか？　縁起わるい？

まぁね、これはあれですよ。よく、この場所を2人で訪れるとその2人は別れることになる、とかなんとか…で、敢えてそこに挑戦する2人、みたいな…。

いや、別に挑んでない。挑みたくもない。たんに予備知識がなかっただけだ。迷信など信じないが、やはり縁起の良いモノではない。

で、そんなどうでもいいことにアレコレ頭を悩ます方が少しでも減ってくれたら、との想いから、私は今ここに高らかに警鐘を鳴らしているわけだ。

ホントかよ…？

まぁそれはともかく、とりあえず味なんですけど(と、けっきょく紹介を始める)、美味かったですよ。スゴく。控えめな香りも品があって良かった。スッキリだけどミネラル感もあって、スイスイ呑めちゃうけど味わいも感じられる。あんまり専門的なコメントができなくてスイマセン。

これから年末に向けて、華やかな場が増えてくると思いますが、そんな時は良いかもしれませんね。華やかな場が増えてこなくても、少なからず華やかな気分にさせてくれるとは思います。あ、もちろん結婚記念日とかつき合って何年記念日とか、そういった日でも挑戦する勇気がある方はどうぞ！

…けっきょく注意を喚起したいのかオススメしたいのか、よく分からない。

まぁ大丈夫。私がずっと、このワインを呑んでも奥さんに棄てられなかったということを証明し続ければ良いのだからね。たぶん。きっと。うん。そうだよね…。

追伸･なんかこのボトル、呑み終わったら花瓶に使えそう。