高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

引き続き混雑

さて、引き続き帰宅ラッシュの電車の中だ。

 

座席は当然のことながら埋まっている。

 

通路に立つ私の周りもギュウギュウだ。

 

さて、ここで問題だ。

 

次の駅に到着したところで、私の目の前に座っていた男性が席を立った。目の前に座っている男性だけだ。

 

私の左右には若い女性と若いお兄さん。

 

ずばり、選択肢はふたつだ。

 

そのまま私が座るか、カッコつけて若い女性に席を譲るかだ。

 

ところが次の瞬間、私の右側にいた若いお兄さんが、ズイと体を割り込ませ、席に座った。

 

おいおい。

 

おいおいおい。

 

君は選択肢に入ってないよ。

 

もう少しここはカッコつけようよ。

 

 

…なんてモヤモヤしているうちに、次の駅でお兄さんが降りた。私は無事、カッコつけて若い女性に席を譲れたのであった。

 

うん、ひそかに満足している。