高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

電車

そういや電車に乗ってないなぁ、とふと思った。

 

現在スタジオでの撮影依頼が壊滅状態のため、私の住んでいるさいたま市から松戸のフォトスタジオに出向く理由がない。加えて、ブライダルや料理関係の撮影もすべてキャンセルになってしまっているため、そもそも外出する理由もなくなってしまった。

 

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ほんのひと月ふた月前は毎日のように知らない場所に出向いて撮影していたことを思うと、なんとも不思議な感じだ。

 

通勤ラッシュが恐ろしい私にとって、電車はつねに混雑を避けて乗るべきもの、との認識が強い。午後の撮影なら可能なかぎり帰宅ラッシュは避けていたし、午前の撮影に至っては始発などで早々に現地入りして近場で時間をつぶす、ぐらいの感覚だった。よって、もともと「混雑を回避する」という現在の流れは先取りしていたことになる。

 

ラッシュ。

 

あれ、本当にすごいよね。本格的な東京のラッシュには、一度だけ遭遇したことがある。駅員さんに背中を押されるカタチで電車内にすし詰めにされるヤツだ。

 

たまたま書き物の方で新宿の出版社に用事があって乗り込んだのだが、当時はラッシュの怖さを知らなかった。フツーに約束の時間に合わせて駅にやってきたものの、あまりのひとの多さに愕然とした。

 

あんなの、田舎で育った私には理解できない人間の量だった。

 

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駅はのどかなもの、というそれまでの私のイメージは、もろくもその雑踏に踏みつぶされ、粉々になって消えた。

 

あれを毎日のように繰り返している会社員の方々は本当にタイヘンだと思います。

と、思わず敬語になってしまうのはちょっと私にはマネができないことだからだが、現在の状況が終息した後、少しでも時差通勤などのシステムが確立され、負担の少ない通勤体制になることを祈る。

 

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と、さっきからわざわざ超ローカル線の写真を載せているが、別に私が暮らしている地域の電車なわけではない。単に以前に撮影に訪れた場所で、あまりにのどかな雰囲気だったので思わず撮影してしまったというだけのことだ。

 

昨今のウイルス騒動が落ち着き、ふたたび気楽に電車に乗ることができるようになったら、ローカル線を乗り継ぎ、気ままな撮影にでも出かけたいものである。

 

それでは皆さま、お疲れ様でした。