高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

黒服の広告交換師

ただいま外出中。

そしてケータイのバッテリーが切れそうなんで、はやめに投稿しておく。

 

 

今朝、電車に乗り込んだら広告ポスターの交換作業の現場に遭遇した。

 

初めて見た。

 

3人チームで、ひとりが広告を外し、ひとりが外した広告の回収、ひとりが新しい広告をセット。連係プレーだった。

 

始発駅での、到着から出発までの限られた時間だ。なかなか手際よくスピーディーに作業が進められていた。

 

ひとつひとつの作業としてはたいして難しいことには見えないかもしれない。しかし交換する広告とそうでない広告の区別とか、ひとつでも外し損ねると色々と支障を来していくのだろうことは、なんとなく想像できた。

 

こういったことを効率よく進められる方々を、お偉いさんたちはキチンと評価してもらいたいものだと思う。

 

どうも単純作業の扱いを軽んじる傾向が、どんな仕事にもつきまとうように思う。

 

そういや山手線は電車内の広告をすべてデジタル化したと聞いた。

 

今朝、私が遭遇したような光景はもはや山手線では見られない。

 

こうして失われていく仕事というものがあることを、ひとびとはすぐに忘れてしまう。

 

私も今朝のようなことがなければ、彼らのことなど考えたりはしなかっただろう。

 

そもそも、彼らの仕事は何という名で呼ばれているモノなのか…。

 

広告交換師?

 

彼らの服装はいかにもな作業着でしかなかったが、これがもし黒服のスーツに山高帽とかだったら、すごくカッコよく決まるのにな、と思う。広告を入れるバッグはくたびれた感じの革カバンとか。

ちょっとスパイめいてアニメとかにも登場しそう…脱線してきたな。

 

しかしこれ、なんかのネタに使えそうなんで、ここにメモとして書き込んでおく。

 

広告交換師のみなさま。

 

ご苦労さまです。