高北謙一郎の「物語の種」

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星空保護区

この前、夜の東京駅の撮影をしてきたが、ふと思ったことがある。星、まったく見えないな。と…。

 

夜景そのものはとてもうつくしかったし、あれはあれでスバラシイとは思うものの、考えてみれば私、星空の撮影をしたことがない。

 

たくさん写真を撮っていても、得手不得手もあれば未経験のモノもある。まぁそんなもんだ。

 

とはいえ、少なからず経験しておいて損はないだろう。とは思っている。

 

で、思い出した。

 

星空保護区のことを。

 

国際ダークスカイ協会(IDA)なる団体があることをご存知だろうか? 厳格な基準にもとづき、世界でもうつくしい星空が見える場所に対し、星空保護区としての認定を行っている機関だが、日本では現在、西表国立石垣公園ただひとつが認定されている。

 

プレスリリース: 日本初の「星空保護区」が誕生 | 国際ダークスカイ協会 東京支部 (IDA東京)

 

 

沖縄。とおい…。

 

 

子どものころは両親に連れられてよく山に遊びに行っていたものだが、そのころは星空がキチンと見えていただろうか? 関東圏の山だった。少なくともいま暮らしているさいたま市よりは見えていたはずだが、あまり覚えていない。

 

日々の生活の中で、頭上に目を向けることは少ない。意識して見上げなければそう見るモノではない。意識が問題なのではなく、ニンゲンの構造からしてそれが自然だ。

 

でも、ときどきふと思い出したとき、見上げた空に星がたくさんあったら、それはそれで嬉しいとは思う。

 

少なくとも、自分の頭上には星があることを忘れないようにはしたいものだし、そのためにも星空撮影はしてみたい分野である。

 

 

なんのハナシだったか…。

 

 

そう、星空保護区だ。

個人的にそのネーミングに惹かれる。

いいね、なんだかファンタジーの世界に登場してきそうな名前だ。星空保護監察官とか、星空保護認定師とか、いかにもアリな設定だと思う。

 

現実の世界にも、そんなお仕事がたくさん増えればいいと思う。どうにもここ最近の「働きかた改革」なるものが不思議でしょうがない。まるで、仕事にやりがいを覚えるのが当然のように話が進んでいる。前提として、ひとは働きたくて働いているわけではない。という現実を忘れてしまっているのではないだろうか?

 

なんのハナシだったか…。

 

そう、星空保護区だ。

そんなステキなネーミングを持つ場所で、私は現実逃避をしながら撮影をしたい。

で、そんな場所で、星空保護監察官とか星空保護認定師とかと言葉を交わしつつ、浮き世の汚れから解放されたい。

 

やっぱりなんのハナシをしているのかよく分からない。

 

ま、そのうち沖縄じゃなくてもとりあえず星空撮影には行ってきます。

という、そんなハナシ。

 

 

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