高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

シャネルネクサスホール

昨日に引き続いての銀座ネタだが、今日はある意味銀座らしい場所。

 

シャネル。

 

正直、店に足を踏み入れるたびに緊張する。もうかれこれ10回ぐらいは繰り返しているはずだが、何度やっても同じぐらい緊張する。

 

とはいえ私の目的は4階にあるネクサスホール。無料である。小さなアートギャラリーといった感じの場所だ。

こういった巨大なブランドが芸術家の支援に貢献する姿勢はスバラシイ。

 

CHANEL NEXUS HALL

 

今回の私のお目当ては、「アントニ・タウレ光の島」。スペイン出身の画家の、日本では初の個展。

 

私も今回のイベントで彼の存在を初めて知ったのだが、その絵はひと目みただけでもヒトを惹きつける魅力がある。

 

光と影のコントラスト。うすぐらい屋内から光あふれる屋外の景色を描く。基本的にモチーフはそれひとつに統一されている。しかしその空気感というか、どこかヒンヤリとした印象は、まるで夢の中の景色のように現実感が希薄だ。

 

中でも、ネクサスホールの床と似た質感の、艶のある黒い床を描いていた作品が印象に残った。まるでそのまま絵の世界に入り込めそうな錯覚があった。

 

ネットで検索してみたが、今回のイベントまで、ほぼ彼の情報はなかった。欧州ではすでに名声を勝ちえているようだが、これから日本でも人気を博してくるのではないかと思っている。

 

ネクサスホールは、どちらかといえば絵画よりも写真作品の紹介が多い印象だが、これからもこういった企画展にもチカラを入れてもらいたい。シャネルの商品を購入できない私がいうのは心苦しいが。