救急車
いつも思いもかけない事態に直面するのが不動産撮影だ。
とはいえ、撮影そのものというよりは、そこに至る車での移動中に出くわすことが多い。
私が撮影をしているのは、基本的に一戸建ての住宅だ。
マンションのような物件ならば比較的場所も探しやすいのだが、戸建てとなると、ホント普通の住宅地にポツンと建っていたりするので、いつも見つけるまでにひと苦労があったりする。
今日も、非常に見つけにくい場所にあった。
まず紛らわしかったのは、近くに別の新築物件があったこと。そちらは戸建てがまとめて5棟ほどならんでいた。最初、私はそちらのひとつが目当ての物件かと思った。都合よく、眼の前に更地もあって車が停めやすかった。しかし、どことなく目当ての物件とは外見が違っている…
とりあえず車を停めて歩いてみる。やはり、何処か違う。どうやら近くに別の建物があるらしい。
しかたがないのでそのまま歩いて探す。車で細い道をウロウロ探すのは難しいからだ。
とはいえ、車を放置したままにしておくのも落ち着かない。
歩くこと5分。目当ての物件をみつけた。細い道の奥にあるが、物件自体の駐車スペースは確保されている。ヨシ、これなら車をコチラに移動して、落ち着いて撮影ができる。
急いで車に戻り、ふただび目的地を目指す。
ところがだ。
車で目当ての物件へと入り込もうと角を曲がると、そこに入り込むための細い道に、何時の間にか救急車が。
え、入れない…
突如として道を塞がれてしまった。そして、その道以外に目的地に入れる道がない。そして車、停められない…
いったん辺りをうろついてみる。救急車なんだし、すぐに移動してくれるだろう。
そう思った。
甘かった。
戻ってみても、救急車はまったく動く様子もない。
時間ばかりが過ぎていく。どうしよう…
仕方がない。ほかを探そう。
急遽、近くのスーパーを探す。
車を停めないことにはなにも出来ない。
大きな通りに出て、しばらく進んだ先にスーパーを発見。目的地からは離れてしまったが仕方がない。
けっきょく目的地を前にして30分以上の時間を費やしてしまった。その後、撮影を終えてからも救急車はそこから動くことはなかった。まったく救急になっていないが、大丈夫だったのだろうか…
はい、そんなこんなで今日はあまり物件を回ることは出来なかったが、とりあえずドライブを楽しんだ1日であった。ウロウロしている間に雨とか降らないで良かった。
そんな感じ。
オシマイ。
それでは皆さま、お疲れさまでした!