高北謙一郎の「物語の種」

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歌姫

昨夜は北参道のストロボカフェなるライブハウス、というかライブカフェ、というか、括りはよく分からないが、そんなお店に出向いた。

北参道ストロボカフェ

 

女性ヴォーカル、ベース、ピアノ、というシンプルな編成でのライブ。

演奏陣が素晴らしく、楽曲すべてが3割増でよく聴こえたというのもあったが、ヴォーカルの女性の、歌詞をキチンと伝える技術の高さに感銘を受けたりもした。

 

コレ、すごく大事なことなのに、意外なほどないがしろにされているように思う。何を言っているのかよく分からないヴォーカルが多すぎるのだ。言葉は伝えるためにある。そしてヴォーカルとはそれを伝えるために歌っているものと、そう考えている。にもかかわらず、だ。

 

もっと、彼女のような歌い手が高く評価されて欲しいものである。

 

 

で、そんな流れから近頃ちょくちょく耳にする「歌姫」という呼び方について。

 

本来、これは「歌の上手い女性」を指すものであって、ただ「歌っている女性」を指しているわけではない。

 

先日、歌手の宇多田ヒカルさんが「歌姫ってなんなん?」との発言をしたことで話題になっていたが、本来そう呼ばれることは栄誉であるはずだし、彼女のように力のある方がそう呼ばれるべきなのだが、そんな彼女が違和感を抱いてしまうほど、「歌姫」という言葉は叩き売り状態の大安売りといった感じだ。

 

マスコミもそうだし、ファンとよばれる方々もそうだ。もっと「歌姫」という言葉に敬意を持って欲しい。

 

それでこそ、本当にそう呼ばれるべき歌い手の価値が伝わるのだし、また歌い手もそれを目指して頑張れるのだと思う。

 

…と、そんなことを考えさせられた一夜であった。

 

最後に、そんな彼女がオススメしていたヴォーカリスト、Hanah springさんをご紹介しておく。カバーされていた曲もとても良かったですよ。

 

春夏秋冬 (Handmade Soul ver.)

春夏秋冬 (Handmade Soul ver.)

  • Hanah Spring
  • ジャズ
  • ¥250

 

 

Handmade Soul

Handmade Soul