高北謙一郎の「物語の種」

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『美しすぎない女』

そんなタイトルの舞台をオンライン配信で観劇させていただいた。

 

以前、私のお客さまとして撮影させていただいた松丸春奈さんが出演していたからだ。

 

Air studio Official Website

 

 

先日ご連絡をいただき、タイミングが合えば舞台に足を運ぶつもりだったのだが、なかなか都合がつかず、久々のオンラインでの観劇。

 

しかしこれ、意外と気軽に観られるし、けっこうアリかもしれない。

 

舞台やコンサートなどは、現地に赴く場合、ふた通りの楽しみ方があると思う。

 

ひとつは単純に、その場にいることで得られる体感としての舞台だ。それこそ最前列などを確保できればなかなかの迫力で楽しめる。

 

もうひとつは、2階席あたりから舞台を俯瞰で眺める、いわば分析型というか、全体を楽しむ観劇だ。

こちらは、メインで動いている演者だけではなく、ちょっとした舞台隅に置いてある小道具等、演出のこだわりみたいなモノを想像して楽しむ。

 

オンラインは、後者の楽しみ方をしつつ、演者の表情は最前列以上に窺い知ることが出来る。

これ、なかなかお得。

 

 

今回のオハナシは、まぁ言ってみれば「ひとりの女に翻弄されるひとびとの群像劇」といった感じ。

 

一般的な価値観がいっさい通用しない女に対し、ひとびとは時に嫌悪をいだき、時に憧れにも似た羨望を覚える。

 

個人的には好きなジャンルだ。

 

森茉莉さんの『甘い蜜の部屋』とかナボコフの『ロリータ』とかがお気に入りです、といえばなんとなく伝わってくれるだろうか…

 

 

甘い蜜の部屋 (ちくま文庫)

甘い蜜の部屋 (ちくま文庫)

  • 作者:森 茉莉
  • 発売日: 1996/12/01
  • メディア: 文庫
 

 

 

ロリータ (新潮文庫)

ロリータ (新潮文庫)

 

 

 

まぁそこまで大掛かり且つ壮大な作品ではないが、ラストの終わり方とか、私としては少し意外で、新鮮だった。

 

 

松丸春奈さんは、今回が初舞台だったそうだ。もともと映像系の役者さんということもあり、演技そのものでほかの演者に引けを取るようなことはない。むしろ、感情を抑えられなくなって取り乱す様子とか、凄い。

彼女は、いわゆる芸能事務所に所属しているため私の方で画像を載せることはできないのだが、また近々撮影させていただくお話をいただいている。

 

この場を借りて、宣伝させてもらいました。

 

 

それでは皆さま、お疲れさまでした!