高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

エイプリル・フール

あっという間に今年も4月に突入。

はやい。

新しい月を迎えるたびに驚く。

 

こまごまとしたことなら「常に何かやっている」とは自分でも思うが、なかなか大きく変化することがないからね、なんだか「何にもしていない」みたいでちょっと焦る。

 

まぁそれも毎月、同じように思うことだけど。

 

と、そんなわけで、今日から「何か新しいこと」を始めてみようかと、そんなふうに思ったわけだ。

 

「自動記述資格」というのをご存じだろうか? 

いわゆる「オートマティスム」。

古くはブルトンが「シュルレアリスム宣言」を提唱していた時代、アンドレ・マッソンが発展させた技法だ。

 

シュルレアリスム宣言・溶ける魚 (岩波文庫)

シュルレアリスム宣言・溶ける魚 (岩波文庫)

 

 

さて、ひとことに「自動記述」といっても実は色々あるのだが、思いきりカンタンにいってしまうと、「何も考えずに書く」ということになる。

 

つまり、主題やテーマを決めず…もっと極端にいうなら書くという行為自体を意識すらせずに書く。それは、「絵」である場合もあれば「文章」というカタチを取ることもある。

 

無意識の記述。

 

いってみれば夢の記述みたいなものだ。

 

マルティニーク島蛇使いの女

マルティニーク島蛇使いの女

 

 

ナジャ (岩波文庫)

ナジャ (岩波文庫)

 

 

当然、これはコンスタントに出来るものではない。マッソンも、自分を無意識の領域に追い込むために色々と無謀な手段に打って出た。ひたすら睡眠をとらない、ひたすらアルコールを接種する、逆に極端な空腹状態に追い込む、ドラッグに手を出したこともあるようだ。そうまでしなければ、「自動記述」とは成し得ないものだった。

 

が、しかし。

 

が、しかしだ。

 

これを体系的に統計立ててコンスタントに「無意識状態」をつくるメソッドが誕生した。それが「自動記述資格」だ。

 

これさえ理解し、体得すれば「自動記述」は可能になる。資格は4級からあり、3級、2級、準1級、1級となる。1級では実技として、自動記述によるレポートの提出も求められるようだ。

 

なにやら難しそうだ。しかし初めは稚拙な落書きていどしか書けない者が、最後には崇高なポエトリーにも匹敵する言葉を書き記すことも出来るようになるらしい。

 

 

うん、勉強してみる価値は充分にあるのではないだろうか。

 

今後、もしかするとこのブログでも紹介するかもしれない。自分の執筆作業に役立つかもしれない。

 

請うご期待。とだけ言っておこう。

 

 

 

 

 

 

 

あ、最後につけ加えておく。

 

 

 

今日はエイプリル・フールである。