高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

バンドネオン

昨日ふと古いモノが好きみたい、とのハナシをした。加えて路面電車に乗ってきたこともあってか、ノスタルジックな気分になってみた。と、ウソかホントかなんてバレないだろうから書いてみた。

 

で、今日はノスタルジックなイメージの強い楽器、バンドネオンが大活躍のアルバムをご紹介。

 

 

穏やかな海 / Mare Calmo

穏やかな海 / Mare Calmo

 

 

いやはや、よくあったな、Amazon

というか、考えてみればこれ、国内盤が出てるのね。彼らがそんなに売れっ子とは思わないが、このあたり、日本の音楽界も捨てたもんじゃないね、と思ったりもする。

 

彼ら。

 

そう、このアルバムはバンドネオンとピアノのデュオ。

なかなか珍しい組み合わせだと思う。私としても、たんにHMVに遊びに行った際、偶然これを見つけて「お、珍しいね」、みたいな感じで買ってみた。なんとも衝動的だ。しかし、聴けばあっという間にこの組み合わせに魅了される。ホント、これだから衝動買いは止められない。


"Mare calmo" - Daniele di Bonaventura & Giovanni Ceccarelli

 

それにしても、よくまぁYouTubeにもあったもんだ。

そしてまぁ、よくもこんなに暗い曲だけ載せているもんだとも思う。たしかにこの曲もアルバムの中に入っているが、全体のイメージとしてはもう少し明るい。

 

イタリア生まれのふたりは、同じ州で生まれた同郷のミュージシャン。しかし初めて出逢ったのはパリ、とのこと。別々の道を歩みつつも、出逢うべくして出逢ったふたりは、音楽的な嗜好もピッタリだったらしい。すぐにデュオとしての活動を始めた。

 

そんな偶然の出逢いから生まれたデュオが作ったアルバムと偶然に出逢った自分、その幸運に感謝したい。

 

 

と、とりあえずここまでは真面目に書いてみたが、もう疲れたからやめる。

 

 

 

バンドネオンという楽器を見ていると、個人的にどうしても気になることがある。

 

 

なんかあれ、タイプライターに似ていないか?

 

 

なんでアコーディオンみたいに鍵盤ではなく、全部が全部ボタンになってるんだろう?

その時点ですでに楽器であることを放棄しているとしか思えないのだが。

というか、そもそもバンドネオンとは、本当に楽器だったのだろうか?

 

ついでにいうと暗号機エニグマにも似ている。あ、画像を貼りたかったのだが、さすがにAmazonでも扱っていないらしい…。

 

それはともかくとして、おそらくコヤツらはみな、親戚関係にあるのではないだろうか。

発している空気感が同じだ。

 

 

おそらくバンドネオンもタイプライターもエニグマも、もとを辿れば先祖は同じなのでは、なんてことを勝手に思っている。

タイプライターとエニグマは進化の過程で滅びた種だ。バンドネオンだけが楽器に進化したことでかろうじて生き残っているといったところか。

 

 

…相変わらずナンのハナシをしているのか分からない。ちょっと彼らの先祖の姿に想いを馳せてみたら楽しくなってきたからそのまま書き進めてみた。

 

 

ま、何はともあれバンドネオンがこれから先の未来も生き続けることを願うばかりである。

 

おしまい。