高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

ガスコンロのお話

今日、初めて知ったのだが、

ガスコンロって、電池で動いてたのね。

 

ガスで動いてると思っていた…。

 

 

 

 

 

 

この前も揚げ物とパスタを同時に作ろうとしたら突然消えてしまい、あわててパスタはレンジで茹でた。片方はなんとか復活したから揚げ物は大丈夫だったが、けっこうあせった。

 

そんなこんなで不動産に電話をし、修理を依頼。

で、翌日、ガスコンロの業者さんから連絡が。

 

「先に確認させていただきたいのですが、コンロの電池は取り換えましたでしょうか?」担当の女性スタッフが穏やかな口調で訊いた。

 

「へ?」間の抜けた返事をする私。

 

「わたくしどもの方でそちらのコンロを設置して、まだ2年弱ですので、よほどのことがないとまだ故障することはないように思います。状況をお聞きしたかぎりでは、電池切れの可能性が高いのかな、と…」

 

「は、はぁ…」

 

電話を受けた時、私は外出していた。

急いでアタマの中に我が家のコンロを思い浮かべた。

電池…? 電池なんて…あったか?

 

その場はとりあえず電池は交換していないこと、

そして外出している旨を伝えて後日連絡というカタチで通話を終えた。

 

 

で、数時間後、我が家に帰宅。

 

ガスコンロの前に立つ。

しばしその姿を見やる。

天板にはふたくち。側面には魚焼きグリル。

コンロのツマミ、グリルのツマミ…ん? なんだこのヘンなフタは…?

 

引っ張ってみた。

パカッと開いた。開いて…

 

そこには、単1の電池がふたつ、

仲よく横たわっていたのだ! 

それはさながら、雪山で遭難した男女が仲よく互いを暖めあったままに息絶えたかのよう。

 

 

供養が必要だ。

私は粛々とふたつの電池を取り出した。

キッチン用の柔らかなマットの上に横たえる。

初代単1電池たちよ、やすらかに眠れ。

 

 

 

 

 

 

 

代わりに、新しく買ってきた電池をふたつ。

仲よくコンロ側面の新居の中へ。

 

 

で、おもむろに、ツマミをひねった。

 

 

つ…つ、ついた!

 

驚くべきことに、電池を代えた瞬間、コンロは何事もなかったかのように炎を噴き上げた。それはさながら、分厚い雪に覆われた火山が噴火したかのようだ!

 

 

…はい、そんな演出過剰気味な顛末もなく、フツーに復活しました。

ただいま大根のグラタンスープ調理中。とどこおりなく、温められております。

 

 それにしても、

 

ほんと、初めて知りました。

コンロって、ガスで動いてるんじゃなかったんだね。

 

 

 

 

 

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