高北謙一郎の「物語の種」

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ストーミーウェザー

台風の影響か今日は関東でもだいぶ風が強く吹いておりまして、まぁ出来るなら外出なんてしたくないなぁ、というわけで私は部屋に引きこもっていたのだが、考えてみればここのところ、別に台風が来ていようがいまいがどっちにしろ暑くて引き込もっているからあんまり変わりはないのであった。

 

で、部屋に引きこもっているから音楽でも聴きながらボーっとするわけだが、まぁせっかくなんで天候にちなんで「ストーミーウェザー」でも聴きますかね、と・・・。

 


Jaimee Paul- Stormy Weather

 

古い古い曲である。1943年、ハロルド・アレン作曲のスタンダードだ。

「あなたがいなくなってからというもの、ずっと天気は荒れ模様だ」みたいな歌詞だったと思うが、実はフツ―の失恋の曲というよりは、もっとシリアスな時代背景だ。

この時代は1941年に始まった太平洋戦争の真っただ中だ。「恋人を失った」という言葉も、単に「ふられた」というのとはニュアンスが違う。

 

とはいえ、それを理解した上で、現代の歌い手のバージョンに耳を傾けるのも悪くない。「軽い」とか「軽くない」とかではない。「重くない」ということにこそ、意味があるのだと思う。

 

おぉ、ひさびさに真面目な感じ。

 

そもそもこのジェイミー・ポール、めっちゃ歌うまいし。

 

 

ジェイミー・ポール・ウィズ・ビージー・アデール ~シングス・スタンダーズ

ジェイミー・ポール・ウィズ・ビージー・アデール ~シングス・スタンダーズ

 

  

最近ではあまりアルバムを出してはいないようだが、日本とはわりと縁のあるお方。

2010年には丸の内のコットンクラブによく出演していた。そして去年だったか一昨年だったかにも、東北の方で歌っていた。

 

 

 ときどき、無性にジャズヴォーカルが聴きたくなることがある。あまり声を張りあげたりスキャットを連発するようなヤツではなく、ゆったりと、しっとりと歌うタイプ。

きっと疲れているんだな。うん。あとでノンビリお酒でも飲みながら聴こうと思う。

 

 

 

Stormy Weather

Stormy Weather

  • ジェイミー・ポール
  • ジャズ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

あ、そうそう、近ごろスーパーで缶チューハイの「秋りんご」とか、早くも出まわってきた。ちょっぴり秋の気配でも感じつつ、ノンビリしたいと思う台風の1日であった。